Xが報酬InfoFiアプリ禁止|Kaito急落、DOGE創設者支持

Xのニキータ・ビアプロダクト責任者は15日、投稿に対して報酬を与える「InfoFi」アプリを禁止する新たなAPIポリシーを公表した。
スパム対策でAPIアクセスを遮断
ビア氏は声明の中で、X上での投稿に対してユーザーに報酬を与えるアプリ、通称「InfoFi」を今後許可しない方針を明らかにした。
この仕組みが、プラットフォーム上でのAIによる質の低い投稿や、リプライ欄へのスパム行為を大量に引き起こしていることが主な理由だ。
InfoFiとは、主に暗号資産(仮想通貨)のエコシステム内で見られるソーシャルメディアアプリの一種である。
ユーザーがX上で特定の投稿やリプライを行ったり、コンテンツを拡散したりすることで、トークンなどの金銭的報酬を得られる仕組みを提供している。
これにより、人間だけでなく自動化されたボットも金銭的な動機で大量のコンテンツを生成するようになり、会話の質が著しく低下していた。
Xはすでに、これらのアプリケーションに対するAPIアクセスの遮断を実施している。
ビア氏は、ボットが報酬を得られないことに気づけば、ユーザー体験はすぐに改善されるだろうと述べている。
また、メタ社のThreadsや、元ツイッターCEOのジャック・ドーシー氏が設立した分散型ネットワークBlueskyへの移行支援を申し出るという異例の対応も見られた。
関連銘柄への影響と市場の反応
このポリシー変更は市場に即座に影響を与え、代表的なInfoFiプラットフォームであるKaitoの独自トークン(KAITO)は発表直後に急落した。
価格は0.70ドルから0.55ドルへと20%近く下落している。
Kaitoは、Xでの投稿活動に応じてポイントを付与し、トークンに交換できる機能を提供していたが、今回の措置によりその機能は廃止されることとなった。
KaitoのYu Hu創設者は、X側との協議の結果、完全に分散化されたコンテンツ配信システムはもはや実行不可能であると認めた。
同社は今後、従来のマーケティングプラットフォームに近い「Kaito Studio」へと事業を転換する方針を示している。
これは、誰でも参加できる報酬システムではなく、より質の高いブランドやクリエイター向けのサービスとなる予定だ。
ドージコイン(DOGE)のビリー・マーカス創設者は、スパムを推奨することは持続可能なビジネスモデルではないとしてXの決定を支持した。
一方で、Web3 Collectiveのデビッド・シュクルン創設者は、ボットではない一般のクリエイターが不当に影響を受けていると指摘。
Xの収益還元システムの不十分さを批判している。
今回の決定は、Xと仮想通貨コミュニティとの関係における大きな転換点となりそうだ。