ETHのステーキング30日待ちへ|機関投資家の参入で急増

イーサリアム(ETH)のステーキングネットワークは11日、新規バリデータの参加待ち行列が大幅に増加している。
待機期間が約1カ月に達したことがデータから明らかになった。
機関投資家の参入が需要を牽引
イーサリアムのビーコンチェーンにおけるステーキング参加待ちが急増している。
データによると、待機中の資金は175万9000イーサリアム、金額にして約55億ドルに達し、2023年8月以来の最大規模となった。
このバックログにより、バリデータとしての参加を希望するユーザーは、デポジットが処理され有効化されるまでに約30日と13時間待つ必要がある。
ネットワークの安定性を保つためのチャーンリミット機能が、高需要期における長い待機時間の要因となっている。
開発者らは、バリデータセットの急激な拡大や縮小を防ぎ、コンセンサスの安全性を維持するためにこの仕組みが不可欠だと説明している。
こうした堅牢な構造が、イーサリアムの長期的な信頼性を支えている。
今回の需要急増の主因は、機関投資家による大規模な資金流入だ。
特に、世界最大級のイーサリアム財務企業とされるBitMineの動きが注目されている。
同社は2025年12月下旬からステーキング運用を開始し、約29億ドル相当の93万イーサリアム超をロックアップした。
BitMineのトム・リー会長は、イーサリアムの全供給量の5%を取得しステーキングする計画を明らかにしている。
同社は現在約410万イーサリアム、約130億ドル相当を保有しているとされる。
市場では、イーサリアムが仮想通貨これから伸びる銘柄として再評価されている。
退出待ちの解消と市場環境の改善
参加待ちが拡大する一方で、バリデータの退出待ち行列は完全に解消され、現在はゼロとなっている。
これは、2025年後半に発生したセキュリティ問題を受けた大量退出による混雑が収束したことを示す。
以前は数週間の待機が発生していたが、現在は1分未満でビーコンチェーンから離脱できる状態だ。
これにより、リキッドステーキングにおける期間リスクが低下し、関連トークンの価格形成にも好影響を与えている。
ステーキング規模で上位に位置するRocket Poolは、2月に予定されているSaturnアップグレードを控えており、エコシステムの拡張が期待されている。
加えて、新しい仮想通貨の登場も相次ぎ、市場全体の活性化が進んでいる。
退出キュー解消により、ノード運営者はバリデータの再配置を柔軟に行えるようになる。
こうした構造的改善の中でも、イーサリアム価格は3088ドル付近で安定して推移している。
今後は、Fusakaアップグレードなどを通じ、拡大するステーキング需要への対応が進められる見通しだ。