トランプDeFi発行のWLFIトークン、取引可能に|99%超の賛成

ドナルド・トランプ大統領一族が関連する分散型金融(DeFi)World Liberty Financialは17日、同プロジェクトのガバナンストークンWLFIを取引可能にする提案が、コミュニティ投票によって承認されたことを明かした。
WLFIトークンは、DeFiエコシステム内での投票権に限定された、譲渡不可能な資産として2024年後半に発行された。
しかし初期のトークンは、0.015ドルと0.05ドルの2段階で販売されたが、譲渡が制限されていたため市場の関与は限定的だった。
圧倒的賛成で取引可能に
7月9日、WLFIトークンを閉鎖的なモデルからオープンな参加型モデルへと移行させることを目的とした提案は、7月9日に提出された。
その後、7月10日から17日にかけて行われた投票には、20,900人以上が参加し、最終的に99.94%という圧倒的な賛成多数で可決された。
この結果により、トークン保有者は個人間(P2P)取引や二次市場での売買が可能となり、DeFiエコシステムガバナンスへのアクセス拡大と流動性確保の機会を得る。
なお、直ちに取引可能となるのは初期支援者に割り当てられたトークンのみで、創設者やアドバイザー向けのトークン解放には、将来的に新たなガバナンス投票が必要となる。
エコシステム成長への期待と政治的背景
今回の取引解禁は、投機や評価を可能にし、流動性と投資家の関心を高める可能性がある。
ただし、トランプ大統領の関連企業であるDT Marks DEFI LLCが約160億WLFIを保有しており、依然として中央集権的な構造であることへの懸念もある。
また、エリザベス・ウォーレン上院議員をはじめとする民主党議員は、トランプ氏の仮想通貨政策への影響力を挙げ、この保有を利益相反だと批判している。
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