イーサリアム、次期アップデート「Fusaka」の第2テスト開始

イーサリアム(ETH)
暗号資産ジャーナリスト
監修
最終更新日: 

イーサリアム(ETH)の開発者らは14日、次期大型アップグレード「Fusaka」の第2段階となるテストをSepoliaネットワーク上で開始した。

このテストは、約2週間前にHoleskyテストネットで成功裏に実施された初期テストに続くものだ。

Fusakaは、数ヶ月前に実施された「Pectra」アップグレードの次期版として設計されており、イーサリアムのスケーラビリティと効率性の向上を目指す継続的な取り組みの一環だ。

Fusakaの核心技術「PeerDAS」

このアップグレードでは、PeerDAS(Peer Data Availability Sampling)と呼ばれるデータ検証手法を導入する。

これにより、バリデーターがブロックチェーンデータを処理する方法が根本的に変わる。

従来のようにバリデーターがデータ全体(ブロブ)を検証する必要がなくなり、データの一部を検証するだけで済むようになる。

テストネットでの展開は、メインネット実装前に問題を特定し解決するための重要なリハーサルとして機能する。

開発の公式タイムラインでは、10月28日に予定されているHoodiネットワークでの最終テスト完了後、フサカのメインネットでの有効化日程が決定、発表される予定だ。

スケーラビリティ向上

Fusakaアップグレードは、これまでイーサリアムの取引処理能力を制限し、機関投資家やレイヤー2ネットワークのコストを増大させてきたスケーラビリティの課題に対処する。

イーサリアム開発者の技術文書によると、PeerDASの実装はバリデーターの帯域幅要件を削減し、運用コストを直接的に引き下げる。

その削減幅は約70%と見積もられている。

この効率改善は、セキュリティをイーサリアムのベースレイヤーに依存するレイヤー2スケーリングソリューションに大きな恩恵をもたらす。バリデーターコストの低下が、最終的にエンドユーザーの取引手数料削減につながるためだ。

アップグレードはまた、イーサリアムのブロックガスリミットを6000万に引き上げ、レイヤー1での秒間トランザクション数を従来の15〜20件から40〜60件へと向上させる。

これにより、分散型のセキュリティモデルを維持しつつ、他の高性能ブロックチェーンとの競争力を高める。

これらの技術的改善は、イーサリアムが掲げるロールアップ中心のビジョンを直接的に支援するものだ。

このビジョンは、ほとんどの取引をレイヤー2ネットワーク上で行い、メインチェーンがセキュリティを提供するモデルであり、分散型金融(DeFi)アプリケーションやブロックチェーンゲームの採用を加速させる可能性がある。

初期テストネットでの性能指標によると、Fusakaは6000万のガスリミットで680ミリ秒のブロックファイナリティを達成し、ノードのデータ負荷を約80%削減したことが示されている。

これはPeerDAS実装の技術的有効性を裏付けるものだ。

開発者文書は、すべてのテストネット段階が成功裏に完了した場合、2025年12月3日のメインネットローンチを目標としていることを示している。

ただし、これは10月28日に予定されているフーディネットワークでのテスト結果に左右される。

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