複数DeFiのサイトがハッキング|CompoundやCelerが被害報告

「Compound Finance」や「Celer Network」などの分散型金融(DeFi)プロトコルはこのほど、大規模なDNS(Domain Name System)ハッキング攻撃により複数のWebサイトが侵害された。
DNSとは、ドメインを管理および運用を可能にするシステムとなる。
今回の攻撃は、ニューヨークに拠点を置くサーバー会社「Squarespace(スクエアスペース)」のDNSに対して行われているという。
関係各所では、状況が解決するまでの今後数日間は暗号資産(仮想通貨)サービスの使用を控えるよう警告を出している。
100以上のサイトへ攻撃か
Web3データプラットフォームであるDefillamaの0xngmi創業者は、SquarespaceのDNS下で運営される100以上のDeFiサイトが攻撃されている可能性があるという。
主要なDeFiプロトコルをいくつか並べると、以下の通りとなっている。
- Pendle Finance
- Karak Network
- Hyperliquid Finance
- dYdX Exchange
- Orderly Network
- Yield Yak
これらは、攻撃を受けたCompound FinanceおよびCeler Networkと同様のDNS下でWebサイトが運営されている。
そのため、サイトへアクセスしたユーザーは、悪意のあるサイトへ誘導(リダイレクトさせるなど)させられる危険性がある。
攻撃を受けた要因
今回の攻撃は、Squarespaceの脆弱性によって引き起こされたと指摘されている。
同社は2023年6月、米テック企業大手が運営するGoogle Domainsの登録情報を買収した。
この際、ドメイン情報を同社へ強制移行したことにより、ユーザーの2要素認証が解消され、これらのドメインが攻撃されやすくなっていたという。
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