AaveなどDeFi関連の仮想通貨が上昇|トランプ大統領誕生で

暗号資産(仮想通貨)における分散型金融(DeFi)市場は6日、米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選したことを受け、同市場の時価総額が過去24時間で17%以上の上昇を見せている。
Lido(LDO)、Aave(Aave)、MakerDAO(MKR)など古参のDeFiトークンのいくつかにおいても、同期間で2桁台の上昇を見せており、それぞれ30.6%、22.7%、20.9%上昇している。
この背景には、トランプ氏が「仮想通貨推進派」として知られ、同氏政権下でDeFi関連の規制環境の整備が期待されているためと考えられている。
仮想通貨サービスも構築するトランプ氏
また、今回当選が確実となったトランプ氏は現在、同氏の息子と共に新たな仮想通貨サービス「World Liberty Financial(WLFi)」を構築中だ。
同サービスは、既存の金融における問題解決に取り組んでおり、ブロックチェーン技術を使った金融サービスの提供を計画している。
10月からは、ホワイトリスト登録者向けに、独自の仮想通貨WLFIトークンを販売開始しており、調達した資金は新サービス構築などに使用される。
大手DeFi「Aave」の仕組みを活用したレンディング(仮想通貨の貸借)サービスの提供を予定しており、そのための承認を求める提案も正式に提出している。
関連:トランプDeFi「WLF」、イーサリアム展開を提案|Aave V3利用
ビットコインが史上最高値を記録
トランプ氏当選のニュースを受け、仮想通貨市場全体においても時価総額が上昇し、2兆6000億ドル(約400兆円)を超える規模になっている。
もっとも時価総額が大きい仮想通貨ビットコイン(BTC)は、史上最高値を更新し続けており、執筆時点で7万6400ドル/BTC超えを記録している。
「ミームコイン」や「AI」関連の仮想通貨市場も成長を見せている。さらに、コインベースやマイクロストラテジーなど仮想通貨に関連する銘柄の株価も上昇を見せている。