ANAP、企業向け「ビットコイン道場」開始|戦略導入を支援

アナップホールディングス(ANAP)は21日、日本企業のビットコイン戦略導入を支援する新サービス「ANAP Bitcoin Dojo」を開始した。
企業向けの実践型コミュニティ
東証スタンダード上場でファッションブランドを展開するアナップホールディングスは、新たに暗号資産(仮想通貨)領域での企業支援に乗り出す。
同社はビットコイン(BTC)に特化した実践型の支援サービスを開始した。
ANAP Bitcoin Dojoは、コンサルティングにとどまらず、会計、税務、監査、資本戦略まで扱う専門家チームと企業が共に学ぶ「道場」として運営される。
参加企業は、ビットコインを財務や事業開発に活用するための最新トレンドを共有し、実践を通じてノウハウを蓄積することができる。
自社の運用実績を還元
同社は2025年初頭から積極的にビットコイン戦略を推進しており、4月に初めてビットコインを購入して以来、保有量を段階的に増やしてきた。
6月には、ビットコインを現物出資財産とした第三者割当増資を実施し、約114億円を調達。
国内でも最大規模のビットコイン運用事例として注目を集め、11月13日時点で同社の保有量は約1,125 BTCに達している。
今回の新サービスには、自社のこうした実践経験が反映されている。
家合利一郎社長は「専門特化することでしか提供できない深い知見を通じて、企業の新たな成長機会を開拓する」と語っている。
導入から運用まで包括支援
「ANAP Bitcoin Dojo」は、企業のビットコイン導入から運用まで、ライフサイクル全体を継続的に伴走する支援スタイルが特徴だ。
一時的な研修ではなく、継続的なコミュニティと実践を通じて企業の理解を深めることを重視している。
国際カンファレンス「BITCOIN JAPAN」とも連携し、事例共有や情報発信も積極的に行う予定だ。
サービスの詳細は11月24日に開催される同カンファレンスで発表されるという。
ファッション事業からデジタル資産戦略へと領域を拡大する同社は、財務強化と本業の両面での成長を目指している。
日本企業がビットコインを経営戦略として取り入れる動きが今後さらに広がると、将来的に仮想通貨時価総額全体にもポジティブな影響を与えると見られる。