TORICO、イーサリアム購入加速|1週間で株価3.4倍

東証グロース市場に上場するTORICOは17日、イーサリアム(ETH)の購入計画を大幅に前倒しすると明かした。
同社は、漫画全巻ドットコムなどの電子商取引事業を展開しており、2026年1月以降にイーサリアムの購入を開始する計画を示していた。
しかし今回の発表により、第三者割当増資の完了を待たず、自己資金2億円を投じて12月から取得を開始する方針へと転換した。
発表を受け株価が急騰
この戦略変更は市場で強い反応を呼び、TORICOの株価は短期間で急騰した。
発表当日の12月17日に140円だった株価は、翌18日には190円まで上昇。その後も上昇基調が続き、12月24日には474円に達している。
これはわずか約1週間でおよそ3.4倍に値上がりした計算となる。
投資家の間では、同社の暗号資産(仮想通貨)戦略が新たな成長ストーリーとして評価された形だ。
株価上昇の背景には、投資会社Mint Townによる株式取得の判明もある。
同社がTORICO株式の9.94%を取得し、大量保有報告書の提出義務が生じたことで、資本面での支援期待が高まった。
財務状況と今後の課題
TORICOは株主還元策にも積極的で、1株を5株にする株式分割や記念優待の実施を進めている。
第三者割当増資の実施により、自己資本比率は62.1%まで改善した。
一方で、2025年12月期の業績見通しでは約237億円の営業損失が予想されており、財務面の課題は依然として残る。
12月下旬時点の時価総額は約47億円規模にとどまっている。
市場関係者の間では、今回の仮想通貨戦略が短期的な材料として注目を集めたとの見方が多い。
今後はWeb3関連事業をいかに収益化し、赤字体質を脱却できるかが重要な焦点となる。
導入を進めるイーサリアム(ETH)は、分散型アプリケーションの基盤として広く利用されている。
将来的にはブロックチェーンゲームなどの分野とのシナジー創出も視野に入れている可能性があり、同社の中長期戦略に注目が集まっている。