リップルvsイーサリアム、今後ステーブルコインの拠点となるのは?

イーサリアム(ETH) リップル(XRP)
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暗号資産ジャーナリスト
監修
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ステーブルコイン全体の時価総額は15日、前日比-0.1%安を記録し、約2930億ドルを推移している

暗号資産(仮想通貨)の一分野であるステーブルコインの市場規模が、9月上旬時点で2770億ドルに達した。

法定通貨に価値が連動するこのデジタル資産は、仮想通貨市場の送金や決済の基盤として急速に拡大している。

市場の成長に伴い、どのブロックチェーンがステーブルコインの主要なプラットフォームになるかという競争が激化している。

特に、イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)は、それぞれ異なるアプローチでこの分野での優位性を目指している。

イーサリアムの現状、圧倒的な市場シェアと課題

イーサリアムは現在、ステーブルコイン市場で圧倒的な地位を確立している。

ネットワーク上では約1540億ドル相当のステーブルコインが流通しており、他を大きく引き離している。

この優位性は、流動性の高さを生んでいる。

多くの発行体、アプリケーション、金融機関が、すでに利用者が集まっているイーサリアムを選択する傾向が強い。

2021年1月時点の市場規模約275億ドルのうち、約206億ドルがイーサリアム上にあったことからも、その先行者利益は明らかだ。

しかし、課題も存在する。

イーサリアムの規制コンプライアンス対応は、主にスマートコントラクトやサービス層に依存している。

これは柔軟性がある一方、発行体や利用者が自身で管理する必要があり、運用が煩雑になる可能性がある。

ステーブルコイン市場におけるリップルの今後

一方、リップルは異なる戦略で市場での地位を築こうとしている。

現在、XRPレジャー上のステーブルコインは約1億7100万ドルと規模は小さいが、その構成に特徴がある。

リップル社自身のステーブルコインRLUSDや、米サークル社のUSDコイン(USDC)がXRPレジャー上でネイティブに利用可能となっている。

これにより、銀行やフィンテック企業は、規制に準拠した使い慣れたドル建て資産を台帳上で直接扱えるようになる。

リップル今後の最大の強みは、コンプライアンス機能がプロトコルの基盤レベルに組み込まれている点だ。

これにより、規制対象のプログラムを開発する際の運用摩擦が低減される。

将来的には身元情報をチェーン上で直接証明する機能の導入も計画されている。

金融機関が求める要件に合致する方向性を示している。

新たな潮流、ビットコイン基盤の新たなミームコイン

このように既存のブロックチェーンが市場での優位性を競う中、ビットコイン(BTC)の潜在能力を最大限に引き出すことを目指す新たなミームコインも注目を集めている。

その一つがBitcoin Hyper(HYPER)だ。

ホワイトペーパーによれば、Bitcoin Hyperは、レイヤー2ソリューションとして開発が進められている。

これは、ビットコインが抱える取引速度の遅さ、手数料の高さ、スマートコントラクト機能の欠如といった課題を解決するために設計されたものだ。

Bitcoin Hyperは詐欺という指摘も一部あるが、その画期的なアプローチは市場から高く評価されている。

トークンセールでは1600万ドルの資金調達に成功したと報じられている。

HYPERトークンの購入は公式ウェブサイトを通じて可能だ。

このプロジェクトはソラナ(SOL)の仮想マシン技術を活用し、ビットコインの堅牢なセキュリティを継承しつつ、高速なトランザクション処理能力を実現するという。

この独自の技術とビットコイン経済圏を拡張する可能性から、Bitcoin Hyperは次世代のインフラとして期待が寄せられている。

Bitcoin Hyperの今後の動向から目が離せない。

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