Uniswap、新トークン販売プロトコル「CCA」を開始

分散型取引所(DEX)のUniswapは13日、新たなトークン販売プロトコル「Continuous Clearing Auctions(CCA)」を正式に開始した。
仕組みは、プロジェクトがUniswap v4で流動性を確保、新規又は低流動性の暗号資産(仮想通貨)の価格をオンチェーンで透明性高く発見することを支援する。
オンチェーン完結で実現する透明性
公式発表では、CCAは「プロジェクトの立ち上げとUniswapプロトコル上の流動性深化を支援するために構築しているツール群の第一弾」と説明されている。
CCAは、価格設定から入札、決済に至るまでの全工程をブロックチェーン上で実行し、トークン配布の完全な透明性を保証する。
これにより、従来は不透明になりがちだった新規仮想通貨の流動性形成に存在した情報格差の課題に対応する狙いがある。
プロジェクトは、販売するトークン量、開始価格、オークション期間など多くのパラメータを自由にカスタマイズできる。
また、トランシェ(分割発行)や外部検証モジュールといった高度な機能の追加も可能だ。
最も革新的なのは、オークション終了後、その収益が最終的な発見価格で自動的にUniswap v4の流動性プールに提供される点だ。
これにより、手動で流動性を追加する必要がなく、オークション完了直後から即時に取引が開始できる。
公式文書では「トークンは継続的なクリアリングを通じてブロック単位で販売される」と説明されている。
プロトコルは各ブロックの終わりに、そのブロックで販売される全トークンが売却可能な最高価格を単一の市場清算価格として設定する仕組みを採用している。
公平な価格発見と市場安定化
従来のトークンローンチでは、一部の関係者が有利な条件で購入できる構造が市場の不安定化を招いていた。
CCAは、全参加者が同じ情報を共有できる環境を提供することで、こうした不公平な状況を改善する。
継続的なクリアリングメカニズムにより、入札は複数のブロックに分散され、価格変動が抑制される。
Uniswapは、早期入札を奨励し、ボラティリティを抑える一方で終了間際の駆け込み入札を抑制するとしており、より滑らかな価格発見プロセスが実現される。
価格は市場需要に応じて継続的に調整されるため、すべての参加者にとって妥当な価値へ収束しやすくなる点も特徴だ。
プライバシー技術を手がけるAztecが、CCAを利用する最初のプロジェクトとなることも発表された。
Aztecはオプション機能「ZK Passport」を活用し、参加者が個人情報を開示せずに人間であることなどの参加資格を証明できるようにする。
これにより、ボットによる市場操作のリスクにも対処する。
このような革新的なプロトコルの導入は、分散型金融(DeFi)市場の成熟を後押しするものである。
今後はCCAに類似した仕組みが特定のアルトコインのローンチや新規プロジェクトの資金調達にも応用される可能性がある。