【1/16相場分析】リップル上値重く反落、米規制不透明感が重しに

リップル(XRP)の価格は16日、軟調な展開となった。前日に2.18ドルの高値を付けた後、約5%下落し、2.07ドル近辺まで値を下げている。
ビットコイン(BTC)が9万5500ドル前後、イーサリアム(ETH)が3300ドル近辺で底堅く推移する中、XRPは主要アルトコインの中でも上値の重さが目立つ動きとなった。
市場関係者の間では、今回の下落圧力の背景として、ワシントンにおける暗号資産(仮想通貨)規制整備の進展が後退していることが意識されている。
米上院銀行委、仮想通貨法案審議を土壇場で延期
市場心理を冷やしたのは、米上院銀行委員会による突然のスケジュール変更だ。
同委員会は木曜日、2025年デジタル資産市場明確化法(H.R.3633)を巡る執行部会を開催する予定だったが、公式ページ上で突如「延期」と表示された。
背景には、仮想通貨業界大手コインベースのブライアン・アームストロングCEOが、現行法案に対し強い反対姿勢を示したことがある。
同氏は「悪い法案であるならば、法案がない方がマシだ(We’d rather have no bill than a bad bill)」と述べ、業界の実態に即さない規制案への懸念を露わにした。
これを受け、ティム・スコット委員長は関係者との交渉継続を示唆しており、規制の枠組み作りは一時的に停滞局面に入った格好だ。
ステーブルコインのルール変更や報酬上限などが盛り込まれる可能性のある協議が長期化すれば、仮想通貨市場全体が規制の空白に置かれるリスクがある。
リップルの価格は個別材料以上に市場全体のリスク選好度に左右されやすく、今回の不透明感が売り圧力として意識された。
リップルの欧州展開は進展も、米規制リスクが重し
一方で、リップル社の事業面では前向きな動きが続いている。
同社は水曜日、ルクセンブルクの金融監督委員会から電子マネー機関ライセンスの予備承認を取得したと発表した。
先週の英国規制当局による承認に続くもので、クロスボーダー決済網拡大に向けた重要なマイルストーンと位置付けられる。
モニカ・ロング社長は「EUは包括的なデジタル資産規制を導入した最初の主要管轄区域の一つだ」と述べ、欧州市場の予見可能性を評価した。
ただ、市場では企業の個別好材料よりも、米国発の規制リスクやマクロ環境の不確実性がより強く意識されている。
今後は、上院での再審議日程の設定や、コインベースが協議に復帰するかどうかが焦点となる。
また、マクロ動向に敏感な市場関係者は、1月27日から28日に開催される米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)にも警戒感を強めている。
規制当局の次の一手と金融政策の方向性が明らかになるまで、XRPを含むアルトコイン市場は神経質な値動きが続く可能性が高い。
【1月16日最新】リップル(XRP)相場分析と2026年前半の展望
ここからは、リップルの足元のチャート形状から市場心理を読み解き、2026年前半に向けたXRPの価格シナリオを予想する。
週足分析:大局的な上昇トレンドは継続

出典:TradingView XRP/USD 週足(2022年~現在まで)
まず、週足を用いたマクロ視点でのトレンド確認を行う。
2023年9月に20週・100週移動平均線がゴールデンクロスを形成して以来、XRPは長期間にわたり強気相場を維持している。
2025年7月に記録した過去最高値(ATH)である3.68ドル到達後、10月以降は利益確定売りに押され、20週線を下回る調整局面入りを余儀なくされた。
しかし、価格は100週線(約1.7ドル水準)との乖離を埋める動きを見せつつも、同水準が強力なサポートとして機能しており、長期的な上昇基調そのものは崩れていない。
足元の停滞は、過熱感を冷まし、次なる上昇波動へ向けたエネルギー蓄積期間と捉えるのが妥当だ。
中期的には1.8ドル~2.4ドルのレンジ推移を想定するが、100週線付近での底堅さが確認されれば、中長期投資家にとっては絶好の仕込み場となるだろう。
日足分析:底打ちシグナル点灯、焦点はサポレジ転換の成否

出典:TradingView XRP/USD 日足(2025年5月~現在まで)
次に、より短期的な売買判断に直結する日足チャートを分析する。
2025年7月から半年以上続いた下落トレンドに、明確な変調の兆しが現れた。潮目が変わったのは2026年の年明けだ。
昨年後半より上値を抑圧し続けてきた20日移動平均線(20MA)および100日移動平均線(100MA)を、実体ベースで力強くブレイクした点は極めて重要だ。
これは単なる自律反発の域を超え、需給バランスの好転とトレンド転換を示唆する初期シグナルと言える。
現在はブレイク後の反動安、すなわち押し目形成の局面にあり、かつてレジスタンスとして機能していた水準が、サポートへと役割を変えられるかが試されている。
具体的には、2.02~2.10ドルのゾーンでの値固めが必須条件だ。
この価格帯で売り圧力を吸収し、反転上昇の足掛かりを築くことができれば、本格的な上昇トレンドへの回帰は濃厚となる。
その場合、2026年前半には心理的節目である3.00ドルの奪還が現実的なターゲットとして視野に入ってくるだろう。
リップルの今後の相場展望シナリオ
- 長期トレンドの健全性 週足レベルでは100週移動平均線(約1.7ドル)が岩盤として機能しており、上昇トレンドの構造は維持されている。現在の調整は次なる上昇への助走期間である。
- 短期的な転換点 日足ベースでは移動平均線のブレイクにより、半年続いた下落基調からの脱却サインが点灯。市場のセンチメントは改善傾向にある。
- 直近の注目価格帯 2.02~2.10ドルのゾーンが攻防の要。この水準でのサポート転換(ロールリバーサル)を確認できれば、押し目買いの好機となる。
- 2026年前半のターゲット 上記サポートが機能することを前提に、再度上昇モメンタムが強まれば、3.00ドル水準への再浮上がメインシナリオとなる。