ソラナステーキングの「Jito」、預かり資産額が最高値更新

暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のステーキングプロトコルである「Jito」はこのほど、預かり資産額(TVL)において過去最高値となる約24億ドル(3600億円)を記録した。
この数値は、ソラナ上に預入された総額60億ドル(9100億円)の約40%を占めていることになる。
前回の最高値は、2024年7月に記録した約22億ドル(3300億円)となっていた。
リステーキングの入金を解放
同プロトコルは、ユーザーが仮想通貨SOLをステーキングすることで、報酬を獲得しながら資産の活用を可能にするリキッド・ステーキング・トークン(LST)「jitoSOL」を発行している。
以前、新たな商品「Jito Restaking」のリリースを発表し、ソラナのリステーキング市場への参入を決めていた。
リステーキングとは、ステーキングされた仮想通貨を再利用(リステーク)し、他のブロックチェーンアプリやサービスの保護を可能にする仕組みだ。
関連:ソラナステーキングJito、新たにリステーキング参入を発表
この入金イベント(フェーズ1)が10月末に開始され、ユーザーは以下3つのLSTの入金が可能となった。
- Renzo Protocol:ezSOL
- Fragmetric:fragSOL
- Kyros Finance:kySOL
入金が解放されると、わずか数時間で上限額として設定された2500万ドルが集まった。
WOW you anons have outdone yourselves… 🤯
🚨 Jito (Re)staking deposit caps are FULLY FILLED!
▮▮▮▮▮▮▮▮▮▮▮▮▮▮▮▮▮ 100%
— Jito (@jito_sol) October 30, 2024
今後も、いくつかのフェーズに分けられた入金イベントが実施される予定だ。次のフェーズ2は、数週間以内に開始されるという。
大手機関の採用が進むソラナ
仮想通貨SOLは、執筆時点の時価総額が770億ドルを超えており、トークン価値は過去1年間で+310%以上上昇している。
エコシステムや取引量の発展もあり、最近は大手機関が採用を進める動きが見られている。
投資会社のヴァンエック、21shares、カナリー・キャピタルの3社は、米証券取引委員会(SEC) にSOLの現物上場投資信託(ETF)の上場を申請中だ。
仮想通貨ETFは、すでにビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物ETFが上場および取引されている。
関連:投資会社カナリー・キャピタル、ソラナ(SOL)現物ETFを申請