XRPレジャー、RWA市場で急成長|半年で2260%の驚異的拡大

XRPレジャー上のトークン化された現実資産(RWA)が、2025年7月上旬までに1億5,740万ドル(約231億円)を突破し、年初から2,260%という驚異的な成長を遂げた。
この急増により、XRPレジャーはRWAの月間拡大率において、主要ブロックチェーンの中でAptosに次ぐ第2位の成長を記録した。
戦略的パートナーシップと技術革新が成長を加速
XRPレジャーにおけるRWA市場の目覚ましい拡大は、リップル社の多角的な戦略と技術革新に裏打ちされている。
同社はブラジル最大の暗号資産(仮想通貨)プラットフォームであるMercado Bitcoinとの提携を強化し、XRPレジャー上で2億ドル(約294億円)相当の資産をトークン化する計画を推進している。
この大規模な取り組みが完全に実現すれば、現在のXRPレジャー上のRWA価値は飛躍的に増加する見込みだ。
さらに、リップル社の2025年ロードマップでは、機関投資家向けのコンプライアンス対応機能の強化が喫緊の課題として位置づけられている。
具体的には、分散型ID(DID)やXLS-70といった新機能の導入により、トークン化された債券や財務省証券などの分野で、顧客確認(KYC)や資金洗浄対策(AML)といった厳格な規制要件への準拠が可能となる。
優位な資産構成と市場における将来性
現在、XRPレジャー上でトークン化されている資産の内訳は、米国債が9,010万ドル(約132億円)で全体の57%を占め、これに公開株式が5,540万ドル(約81億円)で35%と続く。
現時点でのプロトコル採用を主導しているのは、Archax(1億1,210万ドル、約165億円)とOndo(3,010万ドル、約44億円)だ。
リップル社と米証券取引委員会(SEC)との間で係争中の訴訟が解決すれば、RLUSDTステーブルコインの統合やRWAのスケーラビリティ向上がさらに加速し、XRPレジャーの市場浸透が一段と進む可能性がある。
この一連の動きは、規制遵守と機関投資家向け分散型金融(DeFi)インフラを両立させるXRPレジャーの強固な競争優位性を浮き彫りにしている。