リミックスポイント、約6.7億円相当のビットコインを追加購入

東京証券取引所上場のリミックスポイントは25日、約460万ドル(約6億7,600万円)相当のビットコイン(BTC)を新たに購入した。
この追加購入により、同社のビットコイン保有総量は1,273BTCに達し、世界的な企業保有量ランキングで上位40社に名を連ねる規模となった。
経営戦略の中心に据えられたビットコイン
リミックスポイントのビットコイン取得は、同社独自の経営戦略に基づいている。
同社は、ビットコインの蓄積と、エネルギー効率化に焦点を当てた暗号資産(仮想通貨)マイニング事業の展開を並行して進めている。
これは、長年培ってきたエネルギー管理の専門知識を最大限に活用する先進的なアプローチだ。
同社はビットコインマイナー向けに特化した電力サービスの提供を検討するなど、既存事業とデジタル資産事業の間に相乗効果を生み出している。市場の価格下落局面を好機と捉え、計画的にビットコイン保有量を拡大してきた。
財務面では、2025年7月に新株予約権と無担保社債の発行により、315億円を資金調達。この資金でビットコインの保有量を3,000BTCまで増やすという明確な目標を掲げている。
田代隆CEOが報酬の一部をビットコインで受け取る決定をするなど、経営陣自らがこの戦略を強く推進している。
日本市場における企業のビットコイン戦略
リミックスポイントの取り組みは、日本企業におけるデジタル資産への姿勢の変化を象徴している。
この背景には、2024年にメタプラネットが事業をビットコイン中心に転換し、その後に続いた企業も現れるなど、国内でも同様の動きが広がりつつあることがある。
保有するビットコインを売却せず、一貫して蓄積を続ける戦略をとっており、ビットコインの価格上昇に伴い多額の含み益を生み出している。
リミックスポイントが持つエネルギー監視・最適化システムは、エネルギーを大量に消費するビットコインマイニング分野で活用できる貴重な専門知識だ。
同社の戦略は日本の投資家から注目されており、株価もビットコインの市場動向に連動する傾向が強まっている。今回の追加購入は、日本の他の企業が同様の戦略を検討するきっかけとなる可能性を秘めている。