ソラナの最新Web3スマホ「Seeker」が出荷開始|50カ国以上へ

ソラナラボの子会社であるソラナモバイルは4日、第2世代Web3スマートフォンSeekerの出荷を開始した。
本機は、初代モデルSagaの後継機にあたり、早期予約者向けには450〜500ドルで提供された。一般販売時には600ドル超となる見通しだ。
Seekerはすでに15万台以上の予約注文を獲得しており、暗号資産(仮想通貨)に特化したモバイル端末への強い需要を浮き彫りにしている。
出荷はまず欧州および北米の50カ国以上を対象に開始され、ソラナはこの新型スマートフォンを通じて、モバイル分野でのプレゼンス拡大を図っている。
Seekerが目指す分散型モバイル体験
SeekerはWeb3ネイティブのハードウェア、ソフトウェア、分散型プラットフォームツールを統合する。
搭載スペックは、MediaTek製の8コアプロセッサ、8GBのRAM、128GBのストレージ、ワイヤレス充電に対応した4500mAhバッテリーだ。
本デバイスは、Web3機能と深く統合している点が最大の特徴だ。秘密鍵をハードウェアレベルで保護するSeed Vault Walletと、大手アプリストアの手数料を回避するSolana dApp Storeを搭載する。
こうして、ユーザーは安全かつ自由に分散型アプリケーションを利用できる。
さらに、本機には、中央集権機関を介さずハードウェアとソフトウェアの信頼性を暗号学的に検証する基盤技術TEEPINを採用。これはソラナブロックチェーンの分散型理念と一致する。
中央集権型エコシステムへの挑戦
ソラナモバイルはSeekerにより、既存モバイル市場へ新たな選択肢を提示する。
分散型アプリストアなら、アップルやグーグルなど巨大プラットフォームの制約や検閲を回避できるため、開発者や仮想通貨利用者に魅力を感じさせる。
初代Sagaと比べ、DeFi、NFT取引、Web3ゲームの性能が向上した。これにより、幅広いユーザー層への普及を狙う。予約注文による収益見込みは6750万ドルに達し、初代Sagaの600万ドルを大幅に上回った。
また、プラットフォームガバナンスには、SKRトークンが導入される。トークン保有者はプラットフォームの進化、アプリ承認、インセンティブ設計などの意思決定に参加できる。
ソラナモバイルはデバイス経済圏の分散化を目指し、中央集権型技術エコシステムに挑戦する。