リップル価格下落の中、4ドルのコール100万単位の取引成立

リップル XRP 0.96%の価格が下落する中、19日、権利行使価格4ドルのコールオプション100万単位の大口取引が成立したことが分かった。
市場の調整とクジラの逆張り
暗号資産(仮想通貨)のリップルは2025年8月18日から19日にかけて価格が大幅に下落した。約5%下落して2.94ドルに達し、心理的に重要な3ドルの節目を約2週間ぶりに下回った。
この下落は、仮想通貨市場全体の調整の中で起きた。ビットコイン(BTC)は11万5,000ドルまで下落し、イーサリアムも同様に値を下げている。
今回の価格変動は、7月から8月上旬にかけての大幅な上昇に続くものだ。当時、リップルの保有者の94%近くが利益を出している状況で、利益確定売りが出やすい過熱感があった。
しかし、全体的な下落トレンドとは対照的に、大口の保有者である「クジラ」は下落局面で4億4,000万XRPを買い増した。この動きは、機関投資家などが短期的な回復に自信を持っている可能性を示す。
4ドルコールオプションの背景と分析
今回取引されたコールオプションは、2025年8月26日に満期を迎える。利益が出るためには、リップルの価格が現在の水準から約35%から40%上昇する必要がある。
現在の市場状況と短い期間を考慮すると、これは非常に強気な賭けと言える。テクニカル分析では、リップルは対称的な三角形のパターンを形成しており、3.08ドルから3.14ドルの抵抗線を突破すれば、3.90ドル付近が次の目標となる可能性がある。
市場では相反するシグナルが見られる。個人トレーダーが主に売りに回る一方で、クジラは2.96ドルから2.97ドルの支持線で買い支えている。
この大規模なオプション取引は、専門的な知見を持つ参加者が、短期的な価格回復を見込んでいることを示唆する。SECとの訴訟問題解決後のポジティブな展開を期待し、テクニカルな抵抗線の突破に備えているのかもしれない。