ビットコイン、史上最高値に迫る|ショートポジションの大量清算

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン BTC +0.92%は11日、史上最高値に迫る11万9000ドル(約1761万円)近くまで急騰している。
一部取引所では一時11万8760ドルに達し、8月に入ってからの最高値を記録した。複数の価格予測モデルは、8月中旬に向けてビットコインが著しい強気の勢いにあることを示している。
ビットコイン、史上最高値更新が目前に
市場分析によると、ビットコインは2025年8月の複数の予測レンジ内で取引されている。保守的な予測では11万2714ドルから11万8657ドルの範囲が示される一方、より強気なモデルでは12万27ドルから13万8095ドルに達する可能性が指摘されている。
ビットコインが重要なレジスタンスラインに近づくにつれて、仮想通貨市場のボラティリティは増大している。テクニカル分析では、11万7200ドルをサポートとして回復できるかが焦点となっている。
市場構造は、次の方向性を決定づける上で極めて重要と見なされる週足の終値を数時間後に控えている状況を示している。
様々な金融モデルが今後数ヶ月の継続的な上昇を予測しており、2025年9月には12万9061ドルから15万4603ドルの価格帯に達する可能性がある。これは8月の水準から最大12%の上昇を意味する。
ショートスクイーズが価格上昇を加速か
トレーダーは、ビットコインが重要なレジスタンスラインに近づくにつれ、大規模なショートスクイーズが発生することを予期している。市場アナリストは、わずか10%の価格上昇で、仮想通貨取引所全体で180億ドル(約2兆6640億円)以上のショートポジションが清算される可能性があると指摘する。
現在の価格水準の上には、相当な流動性が集中している。トレーダーは特に、短期的なサポートとして機能する可能性のあるCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のギャップである11万6500ドルを注視している。
最近の市場動向により、24時間で3億5000万ドルの仮想通貨ポジションが清算された。その大半はショートポジションであり、弱気派トレーダーの間で市場の脆弱性が高まっていることを示している。
テクニカル分析では、BTC連動先物のロング・ショート比率が52%と、強気のポジションに偏っていることが明らかになった。これは、価格の継続的な上昇に対する機関投資家の信頼の高まりを反映している。
2025年7月初旬には11億3000万ドル以上のポジションが一掃される大規模な清算イベントが発生しており、残りのショートポジションに心理的な圧力をかけている。
テクニカルトレーダーは、週末の価格動向が週足チャートの構造にとって「決定的」になる可能性があると指摘している。月曜日の市場開始は、週末の上昇が維持されるか、あるいは後退するかを確認する上で重要となるだろう。