メタプラネット、ビットコイン追加購入|世界5位の保有企業に

日本の上場企業でビットコイン BTC +0.95%保有企業としても有名なメタプラネットは22日、5419BTCを追加購入した。
今回の取引は総額約6億3253万ドルに上り、1BTCあたりの平均取得価格は約11万6724ドルだ。
この購入により、同社の暗号資産(仮想通貨)保有量は大幅に増加した。
世界5位のビットコイン保有企業へ
22日時点で、メタプラネットのビットコイン総保有量は2万5555BTCに達した。
総取得費用は約27億1000万ドルで、平均取得価格は1BTCあたり10万6065ドルとなる。
企業の仮想通貨保有量を追跡するBitcoinTreasuries.NETによると、この追加購入により同社はブラックロックの保有量、2万4990BTCを上回った。
これにより、世界第5位のビットコイン保有企業となった。
上位には17万4625BTC保有のストラテジー社や2万4495BTC保有のマラソンデジタルなどが名を連ねている。
メタプラネットは2024年にビットコインを財務資産として組み入れる戦略を開始して以来、段階的に保有量を拡大してきた。
同社の分析ダッシュボードでは、全ての購入が日本円で行われていることも確認されており、為替変動リスクも負っている。
市場の反応と今後の展望
今回の購入は、ビットコインの価格が不安定な中で行われた。
購入価格の11万6724ドルは、報告時点の市場価格約11万2500ドルを約3.9%上回っており、短期的な含み損につながった。
この高値での購入が影響し、投資家からは慎重な見方も出ており、同社の株価は取引時間中に1.64%下落した。
仮想通貨の保有資産価値は増加しているものの、その価値上昇が株価に必ずしも反映されていない現状が浮き彫りになった。
規制面では、日本の金融庁が企業のビットコイン採用に慎重ながらも肯定的な姿勢を維持している。
一方で、米国で9月に現物ビットコインETFが承認されたことで、企業がプレミアム価格でBTCを急いで取得する必要性は薄れているとの指摘もある。
メタプラネットは、保有するビットコインを活用したレンディングサービスの提供を子会社を通じて計画しており、財務資産の収益化を目指している。
今後のビットコインの今後とともに、同社の戦略がどのように展開されるか注目される。