HYPEが51ドル突破で新高値更新|買戻し強化で強気トレンド加速

アルトコイン 価格分析
暗号資産アナリスト
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免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

DEXプロトコル「ハイパーリキッド」のネイティブトークンHYPEは27日、51.12ドルの史上最高値を更新した

この急上昇は、強固なファンダメンタルズと、買戻し戦略の強化による需給改善が市場心理を大きく押し上げたことが主な要因だ。

HYPE買戻し強化による供給圧力緩和

プロトコルの収益から流動性プールへの配分を3%から1%に減らし、その分を97〜99%に引き上げた買戻しに充てる新方針が注目を浴びた。

この方針転換が供給圧力を和らげ、中長期的なトークン価値の上昇を支える構造を生み出している。実際、循環供給量の減少が価格の上昇を後押ししている状況だ。

ファンダメンタルズも堅調を維持。8月18日時点での1日あたり収益は2900万ドルに到達。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などのアルトコインを一時上回る水準となった。

また、週末の収益を年率換算すると約20億ドル規模であり、中央集権型取引所にも匹敵する成長を示している。

現物取引量も大手取引所の合算を超え、DEX市場でのプレゼンス拡大が鮮明だ。

ハイパーリキッドへの機関投資家参入が追い風に

さらに、機関投資家向け環境の整備も追い風だ。カストディ大手BitGoがハイパーリキッドの独自チェーン「HyperEVM」対応を発表し、機関マネーの受け入れ基盤が整った。

これにより規制対応の面でも信頼性が高まり、機関投資家の資金流入が加速している。先物市場のオープンインタレストも過去最高の22.3億ドルに達し、短期的なリスク志向の高まりを示唆する。

加えて、ビットコインやイーサリアムの価格回復が仮想通貨市場全体のリスクオンムードを醸成。

著名投資家アーサー・ヘイズの「2028年までにHYPEが5000ドルに到達する」という大胆な予測も、HYPEの買い意欲を刺激している。

【8月28日最新】ハイパーリキッド(HYPE)の今後の価格分析

ここからは、週足と日足のチャート分析を用い、HYPEの今後の値動きを読み解いていく。

中長期:週足は力強くブレイクアウト、強気基調を維持

HYPE週足チャート

出典:TradingView HYPE/USD 週足(2024年~現在まで)

5月以降、HYPEは20週移動平均線(MA)を明確に上抜け、これまでの上値抑制を脱した。

このブレイクは一時的な反発ではなく、トレンド転換を示唆するシグナルと捉えられる。

価格はその後も20週MAを割り込まずに堅調に推移しており、構造的な上昇基調が形成されていることが分かる。

取引量の増加もこの流れを裏付けており、単なる価格の上下ではなく、マーケット全体の関心が高まっている証だ。

週足RSIは現在70付近と高水準に達しており、過熱感も意識されつつあるが、これは強気相場において典型的なパターンでもある。

今後は20週線がサポートとして機能するかどうかが、トレンド継続の重要な判断材料となる。

短期:50ドル超えが次のフェーズを決定づける鍵

HYPE日足チャート

出典:TradingView HYPE/USD 日足(2024年~現在まで)

短期チャートでは、5月に20日移動平均線が100日線を上抜けるゴールデンクロスが出現。その後、HYPEは強い上昇トレンドに入った。

直近ではやや調整局面にあり、8月28日時点で47.54ドル付近で推移。24時間で約1.1%の下落を記録しているが、これは直近の過熱感に対する自然な利確と見られる。

下値は100日移動平均線(約40ドル)が支えており、このラインが今後の押し目買いの基準となりそうだ。RSIは60台半ばで推移しており、依然として上昇バイアスは維持されている。

重要なのは、日足終値で50ドルを明確に突破できるかどうか。これが達成されれば、次のターゲットは55〜60ドル帯への上昇フェーズが視野に入る。

HYPEのエントリーポイントと利確戦略

HYPEの直近チャートと主要テクニカル指標に基づき、戦略的な売買ポイントを整理していく。週足の強気トレンドと日足レベルの一時調整を踏まえ、エントリーと利確の判断材料を提示する。

エントリーポイント:40〜44ドルの押し目を注視

現在のHYPEはやや調整局面にあり、短期的な下落の余地も残る。RSIは高水準にあり、短期の利確売りによる一時的な下押しが想定される。

注目の押し目は、40〜44ドルの価格帯。ここは20日MAと100日MAが重なる重要なサポートゾーンであり、反発の兆しが見られれば分割エントリーが有効。

強めの下ヒゲや出来高の急増を伴う反発があれば、買い場のサインと捉えられる。

利確ポイント:50ドルブレイク後は55〜60ドルを視野に

第一の利確目標は、直近の高値である50ドル前後。日足での終値ベースのブレイクが確認できれば、次の上値ターゲットは55ドル〜60ドルのゾーンへ。

ここは未踏の価格帯であり、相場のモメンタム次第では短期的に急伸する可能性もある。 段階的な利確を進めつつ、ポジションの一部を維持して更なる上昇に備えるのが現実的。

リスク管理:40ドル割れで一旦撤退も

100日MAの40ドル割れは、短期的なトレンド転換の兆しと捉えられる。終値でこのラインを明確に下抜けた場合は、一旦ポジションを解消して様子を見る判断も必要。

総評

HYPEは中長期で強気な構造を維持しているが、短期的にはやや過熱気味。押し目での慎重なエントリーと段階的な利確を心がけ、ボラティリティを味方につける戦略が有効だ。

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