イーサリアム、新プライバシーツール「Kohaku」を発表

イーサリアム(ETH)
Sui DeFi Researcher / Scallop Ambassador
監修
最終更新日: 

ヴィタリック・ブテリン氏は16日、イーサリアムエコシステム内のプライバシーとセキュリティを強化する暗号化ツールスイート「Kohaku」をLiveで紹介した。

イーサリアムのプライバシー課題と「Kohaku」の役割

「Kohaku」は、財団が公式に導入したオープンソースのプライバシーフレームワークで、ウォレット内のセキュリティとプライバシー向上を目的としている。

ブテリン氏と研究者のニコラス・コンシニー氏が主導したプロジェクトで、財団は公式Xで「プライバシーは全ての人のために」と発信している。

「Kohaku」開発の背景には、イーサリアムの透明性という根本的な構造がある。

イーサリアムは公開台帳を採用しており、取引内容が誰でも閲覧できるため、ユーザーのプライバシーが損なわれやすい構造となっていた。

ブテリン氏はこれを「プライバシーツールのラストマイル問題」と指摘。

高度な暗号技術が存在してもユーザー体験が断片化しており、プライバシー機能が十分に統合されていない点を課題として挙げている。

同氏は「プライバシーはプロトコル設計に組み込まれた人権であるべきだ」と繰り返し主張してきた。

「Kohaku」は、開発者がプライバシー重視のウォレットを構築できるモジュール式ツールキットとSDKを提供する。

Ambireウォレットを基に開発され、取引時に必要最小限の情報のみを公開する仕組みを備えている。

「Kohaku」の技術的背景と今後の展望

プライバシーに焦点を当てたトークンは過去30日で仮想通貨市場全体を65.3%上回るパフォーマンスを記録している。

これには、取引レベルの匿名性に対する需要の高まりが背景にある。

「Kohaku」という名称は日本語の「琥珀」に由来し、回復力を象徴する紅白の鯉もモチーフにしている。

これは、Ambireウォレットのフォークである技術的背景と、エコシステムにおける成長の象徴を表している。

今後の予定では、イーサリアムウォレットSDKの提供や、開発チームがプライベートな取引機能をアプリケーションへ直接統合するための参照実装が含まれる。

さらに、Mixnetやゼロ知識(ZK)ブラウザのような先端技術の統合も目指している。

このプロジェクトは、イーサリアム財団内の専門家47名で構成される「プライバシークラスター」によって支えられている。

財団は、プライバシーが今後のイーサリアムの成長に不可欠な要素であるとの認識を強めている。

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