1/22イーサリアム価格分析|3000ドル攻防が鍵、クジラは購入継続か

イーサリアム(ETH) 価格分析
暗号資産アナリスト
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最終更新日: 
免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

主要暗号資産(仮想通貨)の一つであるイーサリアム(ETH)は21日、投資家の心理的節目とされる3000ドルを割り込み、一時2870ドル前後まで下落した。

背景には、トランプ米大統領が打ち出した一連の関税措置がある。

なかでもグリーンランドを巡る地政学的緊張の高まりが市場の警戒感を強め、投資家心理は明確にリスクオフへと傾いた。

CoinMarketCapのデータによると、仮想通貨市場全体の時価総額は約3兆ドル規模まで縮小。

投資家心理を示す恐怖・強欲指数(Fear & Greed Index)は32の恐怖水準まで低下しており、市場全体に慎重姿勢が広がっている。

鮮明化するイーサリアム投資家の二極化

イーサリアム価格が下落基調をたどるなかでも、ネットワーク上の活動は底堅さを保っている。

これは、イーサリアムを短期的な投機対象ではなく、長期的なインフラ資産として再評価する動きが一部投資家の間で進んでいることを示唆する。

とりわけ顕著なのが、個人投資家(リテール)と大口投資家(クジラ)との行動の乖離だ。

リテール層が不安心理から売却を進める一方、Lookonchainのオンチェーンデータによれば、大口投資家は現在の価格帯で積極的な買い集めを続けている。

彼らにとって2900〜3000ドルのレンジは危険水域ではなく、むしろ魅力的な仕込みどころと映っているようだ。

この動きを象徴するのが、機関投資家Trend Researchの存在だ。

同社はDeFiプラットフォームAaveから7000万USDTを借り入れ、約7550万ドル相当の2万4555ETHを購入。

これにより、同社のイーサリアム保有量は約65万1000ETH(約19億ドル相当)に達した。

この巨額ポジションは、市場における心理的な下支えとして機能する可能性がある。

OTC買いが示すイーサリアム供給減少の兆し

買いの動きはTrend Researchにとどまらない。

別の大口投資家も、FalconXやWintermuteといったOTC(店頭)デスクを通じ、約5900万ドル相当の2万ETHを取得したことが確認されている。

OTC取引の重要な点は、購入が即座に取引所の需給に反映されない点にある。

これらのETHが非公開仮想通貨ウォレットやAaveなどのDeFiプロトコルにロックされれば、市場に流通する供給量は確実に減少する。

将来的に需要が回復した場合、この供給制約がサプライショックを引き起こし、急激な価格反発の引き金となる可能性も否定できない。

もっとも、楽観視は禁物だ。

Trend Researchのポジションは借入資金を活用したレバレッジ取引であり、イーサリアム価格が大きく下落すれば強制清算のリスクを孕む。

仮に2500〜2600ドル水準まで下押しすれば、大口の清算が連鎖的な売りを誘発する展開も想定される。

さらに、ファンダメンタルズ面でも慎重な見極めが求められる。

AMBCryptoによれば、週間トランザクション数は過去最高の1710万件、新規アドレス数も大幅に増加したが、その約8割はアドレス・ポイズニング攻撃による人工的な増加との指摘がある。

表面的な数値だけでネットワークの健全性を判断するのは危険だ。

総じて、2026年のイーサリアムを取り巻く環境は依然として不透明だ。

ただし、マクロ環境の逆風下にあっても、クジラによる着実な蓄積が続いている点は、将来的な強気トレンド回帰の可能性を示唆していると言える。

【ETHテクニカル分析】トレンド転換の分水嶺、100週MA攻防と底堅い実需

イーサリアムの価格動向は今、長期的なトレンドが強気へ回帰するか否かの岐路に立たされている。足元のプライスアクションから、今後のメインシナリオを紐解いていく。

週足分析:100週移動平均線の実体ブレイクが鍵

ETH週足チャート

出典:TradingView ETH/USD 週足(2022年~現在まで)

週足チャートにおいて、市場の視線は100週移動平均線(MA)を巡る攻防に注がれている。

2023年11月の20週MAとのゴールデンクロス以降、長らく相場の支えとして機能してきたこのラインだが、2025年10月の急落局面で一度下方ブレイクを許した。

これにより市場心理は悪化したが、2026年の年明けとともに見せた力強いリバウンドは、強気派(ブル)が死んでいないことを証明したと言える。

目下の焦点は、週末の確定足(終値)でこの100週MAを明確に上抜け、サポートとして再転換させられるかにある。

もしローソク足の実体ベースでの奪還に成功すれば、中期トレンドは再び上昇基調へ回帰する公算が大きい。

週足RSI(相対力指数)も43近辺で推移しており、市場に過熱感は見られず、上値余地は十分に残されている。

日足分析:デッドクロスを消化しつつあるハイヤーロー

ETH日足チャート

出典:TradingView ETH/USD 日足(2025年5月~現在まで)

時間軸を日足に落とすと、調整終了の兆しが見え隠れしている。

昨年10月下旬に発生した20日・100日移動平均線のデッドクロスは、戻り売り圧力を生み出した。

しかし、直近数ヶ月の波動を確認すると、安値を着実に切り上げるハイヤーローの形成が継続している。これは、下値領域における実需の押し目買い意欲が極めて旺盛である証拠だ。

足元では短期トレンドを示す20日MAを下回ったものの、2800〜2900ドル帯では明確な買い支え(サポート)が機能している。

この水準を死守できれば、調整は完了し、再び3200〜3300ドルのレジスタンスゾーンを目指す展開が予想される。

RSIも42付近と中立的であり、反発へのエネルギーを蓄積している段階と判断できる。

今後のイーサリアム相場展望・要点

  • 100週MAの奪還:週足終値で100週移動平均線を実体で上抜けることが、本格的な強気トレンド再開の絶対条件。
  • 2800〜2900ドルの岩盤サポート:日足レベルでの下値目処はこのゾーンにある。ここを維持する限り、上昇トレンド(安値切り上げ)の構造は崩れない。
  • 上値ターゲット:調整一巡後のターゲットは3200〜3300ドル付近。ここを突破すればショートカバーを巻き込んだ一段高が見込める。

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