仮想通貨インフラ企業BitGoがNYSE上場|IPO評価額3300億円

米国の暗号資産(仮想通貨)インフラ企業BitGoは21日、新規株式公開(IPO)の公開価格を1株18ドルに決定したと公表した。
事前に提示されていた15ドル~17ドルのレンジを上回る価格設定で、投資家の強い需要が反映された形だ。
今回のIPOにより、同社の企業評価額は20億8000万ドル(約3300億円)に達し、発行済み株式数は約1億1500万株となる。
ゴールドマン・サックスなどが主幹事を務めたことも、市場の信頼を後押しした。
赤字からの脱却と驚異的な収益増
BitGoの最大の強みは、競合仮想通貨企業とは一線を画す強固な収益構造にある。
同社は機関投資家向けにセキュリティ強度の高い仮想通貨ウォレットインフラやカストディ(管理)サービスを提供しており、近年の市場活況に伴うインフラ需要の取り込みに成功した。
特筆すべきは、鮮明なV字回復だ。
2024年度には約11億円の損失を計上していたものの、2025年度には収益規模が爆発的に拡大。
前年の約4000億円から、約6倍にあたる約2兆4600億円(約160億ドル)へと急伸した。
成長性と収益性の両立は、単なる期待値だけでなく、実需に基づいたビジネスモデルが評価された結果と言える。
この盤石な財務基盤こそが、投資家の信頼を勝ち取り、今回のIPOを成功に導いた決定的な要因となった。
ニューヨーク証券取引所での取引開始
同社株は22日、ティッカーシンボル「BTGO」としてニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引が開始された。
初値は公開価格を大きく上回り、取引時間中には一時25%高まで急騰するなど、投資家の旺盛な需要を裏付けた。
最終的に初日の取引は18.25ドルで終了。2026年最初の大型仮想通貨関連IPOとして、極めて堅調なデビューを飾った形だ。
この成功は、市場全体のセンチメントを明るくしており、今後予定されているクラーケンなどの有力企業の上場に向けても強力な追い風となるだろう。
市場関係者は、BTGOの上場成功が、トレンドの仮想通貨銘柄への再評価につながると見ており、セクター全体への資金流入が加速する可能性を示唆している。