イーサリアム、企業購入が197万→37万ETHに|基盤コインは浮上
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暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズは3日、11月のイーサリアム(ETH)トレジャリー購入量が大幅に減少したとのデータを公表した。
デジタル資産トレジャリー(DAT)によるイーサリアムの購入量は11月に37万ETHまで落ち込んだ。
8月に記録した197万ETHというピークから81%もの急落であり、過去3か月で最も激しい減少幅となる。
DATモデルが崩壊する一方、イーサリアム基盤の新興プロジェクトが投資家の関心を集め始めている。
DATモデルを蝕む「死のスパイラル」
企業がバランスシートでイーサリアムを保有するデジタル資産トレジャリー(DAT)モデルは、2025年7月に急速に普及した。
将来性が高いビットコイン(BTC)市場でストラテジーが成功を収めた戦略を模倣する動きが広がったためだ。
当初は今サイクルのアルトシーズンとして市場の期待を一身に集めていた。
購入量激減の要因は、DAT企業の市場評価額と純資産価値の比率低下にある。
資金が集まらなければイーサリアムの追加購入もできず、それがさらに投資家の関心を削ぐ。
ビットワイズのマックス・シャノンアナリストはこの負の連鎖を「死のスパイラル」と表現した。
同氏は「代替投資先が増える中、同じ資金プールでは需要を維持できない」と指摘している。
イーサリアム今後の動向、市場の寡占化が加速
ビットマインは、373万ETH以上を保有し、他の68社のDAT企業すべてを合わせた保有量を凌駕する。
保有額は約130億ドルに達し、イーサリアム総供給量の3%以上を占める規模だ。
同社は他社が撤退する中でも週次で数万ETH規模の買い増しを継続している。
対照的に、小規模DAT企業は存続の瀬戸際に立たされている。
Republic Technologiesは金利ゼロ・担保不要という異例の条件で転換社債を発行し、1億ドルの資金調達に動いた。
シャノン氏は「大手DATだけが資金を調達し、さらにETHを購入し、外部資本を呼び込むサイクルを維持できる」と分析。
小規模プレイヤーの淘汰は避けられない状況だ。
構造的な買い支えは消滅するのか
DATの月間購入量は依然としてイーサリアムの新規発行量を上回っている。
8月には発行量の20倍以上あった買い需要が、11月には劇的に縮小した。
シャノン氏は、この傾向が続けば構造的な買い支えが消滅すると警告する。
DATとETFを含む機関投資家は、8月15日のピーク時に1日あたり12万1827ETHを買い入れていた。
現在は1日5520ETHの売り越しに転じている。
買い手から売り手への転換は、市場の需給バランスに根本的な変化をもたらしかねない。
イーサリアム価格は8月の高値から約45%下落しており、多くのDAT企業が含み損を抱える状況となっている。
226万ドル調達、イーサリアム基盤プロジェクトが浮上
DATモデルが揺らぐ中、イーサリアムのインフラを活用した新たなプロジェクトが浮上している。
機関投資家による大量購入とは異なるアプローチで、個人投資家の参加を促す仕組みが注目を集めている。
その代表格がPepeNode(PEPENODE)である。
PepeNodeはmine-to-earn(採掘して稼ぐ)という独自の仕組みを持つGameFiプロジェクト。
ユーザーはブラウザ上で仮想マイニングルームを構築でき、高価なハードウェアや電力コストは不要。
ゲーム感覚で参加できる設計となっている。
ミームコインの文化的な訴求力と、GameFiによる持続的なユーザーエンゲージメントを融合させた点が特徴だ。
プレセール段階からエコシステムに直接参加できる即時的な実用性も、投資家からの評価を高める要因となっている。
仮想通貨プレセールはすでに226万ドル以上を調達し、現在のトークン価格は約0.0011731ドル。
段階的に価格が上昇する設計のため、初期参加者ほど有利な条件で取得できる。
DATモデルの行方が不透明な中、イーサリアム基盤の実用的なプロジェクトとして、PepeNodeは新たな投資機会を提示している。
PepeNodeを見てみる