SUIグループ、Bluefinと提携|機関投資家の利用拡大へ

スイ(SUI)の財務管理会社であるSUIグループは10日、Suiブロックチェーン上で運営される分散型取引所Bluefinとの戦略的提携を行う。
この合意に基づき、SUIグループはBluefinに200万SUIトークンを貸与し、Bluefinは収益の5%をSUIトークンでSUIグループに支払う。
この金融提携は、Suiブロックチェーン上での永久先物や仕組み商品の機関投資家による利用を促進することを目的としている。
今回のパートナーシップは、伝統的な金融と分散型金融インフラを結びつける戦略的な動きで、主に機関投資家層を対象としている。
機関投資家の需要に応える戦略的提携
Bluefinのプラットフォームは急成長を続けており、月間取引高は2024年9月の10億ドルから2025年8月には42億ドルに増加。
累計取引高は820億ドルに達し、3,400万ドルの手数料収益を上げている。
今回の提携は、従来のステーキングよりも高いリターンを生むことが期待されている。
SUIグループが保有する機関投資家ネットワークを活かしてBluefinの取引・レンディング商品の採用を推進する。
この動きは、オンチェーン金融商品に対する機関投資家の需要増加に対応したもの。
Bluefinのレンディング市場は2025年5月のローンチからわずか半年でTVLが1億5000万ドルに到達している。
これは、Suiブロックチェーン上の分散型金融(DeFi)に対する関心の高まりを裏付ける数値だ。
ウォール街とDeFiを繋ぐ架け橋
SUIグループのMarius Barnett会長は、「この協力関係は金融の領域を超え、我々はウォール街からSuiエコシステムの架け橋を構築している」とコメント。
仮想通貨SUIは、この提携を通じてエコシステムのさらなる拡大を狙う。
伝統的な金融機関が分散型金融へ参入する際の障壁となっていた流動性要件や規制遵守の課題にも対応する構造だ。
Bluefinの急速な成長は、同プラットフォームが機関投資家の参加拡大に対応できる信頼性を示すものとなっている。
このような動きは分散型取引所(DEX)市場全体の活性化にも繋がるとみられる。
今回の提携は、ブロックチェーンエコシステムが成熟段階に入り、機関投資家向けのサービスを通じて伝統的金融を惹きつけている現状を象徴するものだ。