イオレ、ビットコイン保有100枚突破|160億円目標へ加速

東証グロース上場のイオレは19日、ビットコインを追加取得した。
発表によると、同社は12日から19日までの期間に、約1億6640万円分のビットコインを購入した。
取得数量は約12.3965BTCで、1BTCあたりの平均購入単価は約1342万円だった。
今回の追加取得により、同社の累計保有枚数は約101.565814BTCに達した。累計での平均購入単価は約1539万円となっている。
イオレは11月にも約2億円相当のビットコインを取得しており、継続的に保有量を拡大してきた。今回の購入により、保有量は100BTCの大台を突破した。
資金調達と購入の背景
今回のビットコイン購入資金は、第14回新株予約権の行使が進んだことにより調達されたものだ。
同社は市場環境を慎重に見極めながら、過度なリスクを回避しつつ安定的に保有量を増やす方針を示している。
購入時の市場価格は1BTCあたり約1342万円で推移していた。
イオレは中長期的な視点から最適なタイミングでの取得を重視しており、今回の追加購入もその戦略に基づくものと説明している。
同社は2026年3月期末までに、120億円から160億円規模のビットコイン取得を目標に掲げている。
今後も市場動向を注視しながら、段階的な取得を進める構えだ。
「Neo Crypto Bank」構想の推進
イオレは暗号資産(仮想通貨)関連事業への転換を進めており、Neo Crypto Bank構想を打ち出している。
この構想では、デジタル資産の保有と運用を事業の中核に据えている。
取得したビットコインは、単なる保有にとどまらず、レンディングによる運用にも活用される予定だ。
同社は国内最大級のレンディングサービス、BitLendingを運営するJ-CAMと提携しており、ビットコイン運用による収益化を目指す。
さらに、2027年度までには決済や資産管理機能を統合したWeb3スーパーアプリの開発も計画している。
これに向け、ハードウェアウォレット企業やWeb3関連企業とのパートナーシップ強化を進めている。
イオレは法令遵守や内部管理体制の整備にも注力しており、安全性を重視した資産運用基盤の構築を進めている。
今回の100BTC突破は、同社の暗号資産戦略における重要なマイルストーンといえるだろう。