TORICO、イーサリアム運用へ参入|Mint Townと資本業務提携

漫画全巻ドットコムなどを運営するTORICOは17日、Mint Townとの資本業務提携契約を締結した。
同社はこれまで暗号資産(仮想通貨)事業への参入にあたりビットコイン(BTC)の保有を検討していた。
今回の発表で対象をイーサリアム(ETH)へと変更し、本格的な運用を開始する方針を明らかにした。
この提携に伴い、TORICOはMint Townが運営するファンドを引受先とする第三者割当増資を実施する。
調達額は約4億7000万円で、全額をイーサリアムの購入資金に充てる計画だ。
イーサリアム運用への戦略的転換
TORICOは今回の事業参入にあたり、漫画やアニメといったエンターテインメント領域とブロックチェーン技術の親和性の高さに着目している。
単なる保有にとどまらず、ステーキングなどを活用して収益化を図る方針だ。
仮想通貨ステーキングは、保有する暗号資産をネットワークに預け入れることで報酬を得られる仕組みであり、長期的な資産運用戦略として注目されている。
同社は、日本一のイーサリアム・オペレーション・カンパニーを目標に掲げている。
株主価値の最大化を図るとともに、日本で最も信頼されるイーサリアム保有企業としての地位確立を目指す。
イーサリアムの購入は2026年1月から段階的に開始される予定だ。
また、新事業を推進するため、同月に100%子会社、株式会社TORICO Ethereumを設立することも決定している。
今回の提携により、Mint TownのファンドはTORICOの筆頭株主となる見込みだ。
Mint Town代表の國光宏尚氏がアドバイザーに就任し、財務戦略や新規事業の創出を支援する。
強固な財務基盤と新体制の構築
國光氏はモバイルゲーム会社gumiの創業者として知られ、Web3領域でも豊富な実績を持つ人物だ。
Web3とは、特定の管理者に依存しない分散型のインターネット構造を指す。
同氏は2026年6月の株主総会を経て、TORICOの取締役に選任される予定となっている。
また、新設される子会社の代表には、Web3スタートアップPlaySyncの小島淳志氏が就任する。
TORICOは今回の調達資金に加え、手元資金などを合わせた最大約8億2100万円をイーサリアム購入に充てる計画だ。
既存事業の収益も再配分し、企業価値の向上を加速させる。
同社は、エンターテインメントとブロックチェーン技術の融合による財務基盤の強化を掲げている。
今後は海外のWeb3事業者との連携も視野に入れ、保有以外の事業機会も模索していく方針だ。