Galaxy Digital、マイニング施設をAI拠点へ転換

仮想通貨金融サービス企業のGalaxy Digitalは10日、4億6000万ドルの戦略的資金調達を確保した。
この資金は、テキサス州にある元ビットコイン(BTC)マイニング施設を人工知能(AI)データセンターに転換するために使用される。
4.6億ドルの資金調達と事業転換
今回の資金調達は、非公開の大手グローバル資産運用会社によるものだ。
同社はGalaxy Digitalの株式9,027,778株と、役員が保有する3,750,000株を1株あたり36ドルで取得する。
この取引は2025年10月17日頃に完了する見込みで、トロント証券取引所の承認を待っている状況だ。
今回の資金調達は、Helios施設の再開発のために確保された総額14億ドルのプロジェクトファイナンスを補完するものとなる。
調達された資金は、テキサス州にある同社のHelios施設をAIデータセンターとして再開発するために充てられる。
同施設は、2022年に6500万ドルで取得した元ビットコインマイニング施設である。
この転換は、AIクラウドプロバイダーのCoreWeaveとの15年間にわたるリース契約に基づくものだ。
Galaxy Digitalは2026年第1四半期までに133メガワットのコンピューティング容量を提供し、将来的には最大393メガワットまで拡張する可能性がある。
AI需要の高まりと戦略的背景
この事業転換の背景には、2024年のビットコイン半減期以降のマイニング収益性の低下と、規制圧力の高まりがある。
一方で、AI分野のインフラ需要は急増しており、Galaxy Digitalはこの市場機会を捉えようとしている。
CoreWeaveとの提携は長期的な収益を保証する。
同社は、AIワークロード向けのGPUクラスターをホストすることで、2040年までに年間10億ドル(約1530億円)以上の収益を見込んでいる。
Helios施設が持つ既存の電力インフラ(800メガワットの容量と1.7ギガワットへの拡張可能性)が、この迅速な転換を可能にした。
新規データセンター建設に比べ、コストを抑えながら迅速に再整備できる点が強みだ。
Galaxy DigitalのCEOであるマイク・ノボグラッツ氏は、この戦略的転換が事業の「将来性を確保する」ために不可欠であると強調した。
変動の激しい暗号資産(仮想通貨)市場よりも、AIホスティングは利益率が高く、予測可能な収益源となるとみられる。