BitMine、2時間で2億円相当のイーサリアムを追加取得

イーサリアム(ETH)財務企業BitMine管理下のBitGoウォレットは15日、暗号資産(仮想通貨)企業ギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから2万8650 ETHを受領した。
これは、ブロックチェーン分析企業Arkhamのデータで確認された。
また、取引は過去2時間以内に行われたとされ、機関投資家によるイーサリアム蓄積の動きが一層鮮明になっている。
BitMineのイーサリアム保有拡大の背景
過去にもBitMineは大規模なイーサリアム取得を繰り返している。
PANewsが12日に報じたところによると、BitGoを利用する新設ウォレット群が29万3186ETHを8日間で蓄積した。
このアドレス群はBitMineに関連するとみられており、調達の多くはギャラクシー・デジタルやFalconXといったOTCチャネルを通じて行われた。
同社は直近1週間で31万7000ETHを新たに確保し、総保有量は115万ETHに達している。
価格帯は1ETH当たり、4200ドルから4500ドルで推移しており、機関による買い集めが進行する市場環境が続いている。
ギャラクシー・デジタルと機関投資家の動向
イーサリアム取得にはギャラクシー・デジタルの役割も大きい。
同社は10日に1万9412ETHを不明アドレスに送金しているほか、翌14日には1億2500万USDCをハイパーリキッドに移動させ、スポット取引とショートを組み合わせた戦略を実行したとされる。
また、ギャラクシー・デジタルの最新四半期報告によれば、総額35億ドルにおよぶ仮想通貨を保有している。
その中心はビットコイン(BTC)、イーサリアム、USDCが占める。
ギャラクシー・デジタルのマイク・ノボグラッツCEOは、ビットコインについて、今後5〜10年で80万ドルに達する可能性があると強気の見通しを語っている。
機関投資家の戦略的なイーサリアム蓄積
機関投資家がOTC取引やBitGoのようなカストディサービスを利用して大規模にイーサリアムを蓄積する動きは、市場価格に影響を与えずに資産を確保するための手法と考えられている。
特にイーサリアムは今後のプロトコルアップグレードや資産のトークン化需要の拡大が見込まれており、その長期的な成長への期待が高まっている。
BitMineの一連の動きは、機関がイーサリアムの価値に中長期的な成長余地を見込んでいることを示す一例といえる。