NFT市場OpenSea、OS2で月間ユーザー数2023年以来の最高に

アルトコイン
暗号資産ライター
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最終更新日: 

NFTマーケットプレイス大手のOpenSea(オープンシー)は9日、新プラットフォーム「OS2」の正式リリースを発表し、月間アクティブユーザー数が2023年以来の最高水準に達した

クロスチェーン対応の新基盤「OS2」が始動

OS2は2025年1月27日からベータ版として提供されてきたが、6月上旬に全面的に公開された。

この移行は、従来のプラットフォームを完全に置き換える大規模なアップグレードとなる。

OS2の最大の特徴は、クロスチェーン機能の強化にある。ソラナ(SOL)基盤のファンジブルトークンを含む、19のブロックチェーンネットワークに完全対応した。

これにより、利用者は複数のチェーンにまたがる暗号資産(仮想通貨)やNFTを一つの場所で管理、取引できる。

プラットフォームには、スワップやミント機能に加え、「Voyages」と呼ばれるクエストベースの報酬システムが導入された。

利用者はオンチェーン活動を通じて経験値(XP)を貯めることで報酬を得られ、持続的な参加が促される仕組みだ。

さらに、手数料の引き下げやパフォーマンスの最適化も図られ、取引体験が向上した。

ユーザー数は急増も、取引量の回復には課題

OS2の正式リリースと機能拡充は、ユーザー数の大幅な増加につながった。

月間アクティブユーザー数は2023年以降で最も高い数値を記録し、プラットフォームの刷新が市場に好意的に受け入れられた形だ。

この背景には、ベータテスト期間中の改善による信頼性の向上や、クロスチェーン機能が相互運用性を求める幅広いユーザー層の需要に応えたことがあると考えられる。

報酬システムも、コミュニティの活性化に寄与した。

一方で、ユーザー数の回復とは対照的に、取引量は過去の市場ピーク時の水準には遠く及ばない。

これは、依然として続く仮想通貨市場の弱気な地合いや、NFT市場全体のトレンドが影響している。

オープンシーの最高経営責任者は、OS2をNFTにとどまらないマルチチェーン資産取引の基盤と位置付けており、長期的な成長を目指す姿勢を示した。

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