ハイパーリキッド、北朝鮮ハッカーが侵入か|HYPE価格は急落

DeFi
暗号資産ジャーナリスト
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最終更新日: 

新興の分散型取引所(DEX)「HyperLiquid(ハイパーリキッド)」はこのほど、北朝鮮ハッカー集団の標的になっている可能性が浮上した。

北朝鮮のサイバー活動を追跡するテイラー・モナハン氏によると、最近同プラットホーム上で北朝鮮ハッカー集団に関連する暗号資産(仮想通貨)ウォレットが取引を行い、70万ドル以上の損失を出していることが分かったという。

この動きは、同プラットホームにある脆弱性を特定するためのテスト取引であると指摘されている。

このニュースを受け、同プラットホームのネイティブトークンHYPEの価格は、一時20%以上の下落を見せている。

大規模なエアドロップにより活動増加

HyperLiquidは、独自ブロックチェーン上で稼働する分散型金融(DeFi)プロジェクトだ。独自ブロックチェーン自体は、大手レイヤー2アービトラム上で構築。ユーザーは、プラットホーム上で仮想通貨の永久契約(無期限先物取引)を行うことができる。

同プラットホームは11月末、過去ユーザー向けに大規模なHYPEトークンのエアドロップを行い一躍注目を浴びた。その後も、トークン価格は上昇を継続し、時価総額は100億ドルを超えている。

1日で330億円以上の流出

ただし、北朝鮮ハッカー侵入の噂が広まったことで、同プラットフォームからの資金流出が目立っている。

23日には、預かり資産額(TVL)20億ドル強のうち2億1100万ドル相当(約330億円)のサークル(USDC)が、同プラットフォームから流出した。これは、過去最高額となる。

同プラットホームはこの噂に対し、以下のように声明を出している。

「北朝鮮によるハイパーリキッドの不正利用、あるいはいかなる不正利用も行われていない。- ユーザーの資金はすべて確認されている。」

また、仮想通貨コミュニティの一部では、これらの憶測を同プラットホームの評判を傷つけるための「心理作戦」と見なし、否定的な見解を示している。

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