【2/5リップル価格分析】急落で1.50ドル割れ、米金融不透明感重しに

リップル(XRP) 価格分析
暗号資産アナリスト
監修
最終更新日: 
免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

リップル(XRP)は5日、前日比4.2%安となる1.50ドル近辺まで下落した。

週明け以降の下落率は約7%に達しており、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要暗号資産(仮想通貨)が軟調に推移する市場環境に歩調を合わせる形となっている。

米金融政策を巡る不透明感がリップル市場心理を冷却

今回のリップル急落の背景には、米金融政策を巡る不透明感がある。

トランプ大統領が次期FRB(連邦準備制度理事会)議長にケビン・ウォルシュ氏を指名したものの、上院での承認プロセスが難航するとの見方が広がり、市場心理の重しとなっている。

民主党側が公聴会の延期を求めているほか、共和党のトム・ティリス上院議員も、パウエル現議長に関連する司法省の調査継続を理由に指名阻止を示唆している。

こうした政治的な不確実性が、株式市場と同様に仮想通貨市場にも波及し、投資家によるポジション調整の動きを促した。

先行きの金融政策見通しが不透明となる中、市場は慎重姿勢を強めている。

規制協議決裂で好材料もリップルは不発

政策面での停滞も相場の重石だ。

ホワイトハウスで開かれた銀行業界と仮想通貨企業による市場構造法案の協議は、ステーブルコインの報酬設計(利回り提供)という核心部分で折り合えず、物別れに終わった。

建設的な対話という当局の言葉とは裏腹に、規制の明確化が遠のいたとの失望感が漂う。

この悪い地合いは、本来好感されるべき個別材料をも帳消しにした。

リップル社の技術(XRPL)を活用したUAEでの2億8000万ドル規模のダイヤモンド・トークン化プロジェクトは、RWA市場の拡大を示す好材料だが、ドバイ当局の承認待ちや詳細の不透明さもあり、マクロの逆風を跳ね返すには至らなかった。

当面、XRPなどのハイベータ銘柄は、ドル相場や金利観測に神経質に反応する展開が続く。

特に流動性が低下する欧米時間の時間外取引では、突発的な急落リスクへの警戒が必要だ。

市場の視線は既に、ウォルシュ氏人事の行方と、来る2月13日発表の1月雇用統計およびCPI(消費者物価指数)に集中しており、それまでは方向感を欠いた神経質な値動きを余儀なくされるだろう。

【2月5日最新リップル相場分析】長期トレンドが崩壊か

ここでは、足元のリップルのチャート動向を手がかりに市場心理を分析し、2026年の価格シナリオを展望する。

週足分析:100週線割れが示唆する強気相場の終焉

XRP週足チャート

出典:TradingView XRP/USD 週足(2021年~現在まで)

まず、マクロトレンドを示す週足チャートから俯瞰する。

XRP市場は2023年9月に確認された20週・100週移動平均線のゴールデンクロスを起点に、長らく強気相場を推移してきた。

2025年7月には過去最高値(ATH)となる3.68ドルに到達したが、これをピークに相場は一変している。

特筆すべきは、直近のプライスアクションだ。

2025年10月以降の調整局面で20週線を割り込んでいたが、今年1月下旬の下落により、最後の砦とも言える100週移動平均線を明確に下抜けた点は極めて深刻だ。

これは単なる調整ではなく、長期的な上昇トレンドが構造的に崩れたことを示唆。

テクニカル的には、次の主要な節目である1.0ドル付近まで、下落余地が拡大したと判断せざるを得ない。

日足分析:1.50ドルの攻防と真空地帯への懸念

XRP日足チャート

出典:TradingView XRP/USD 日足(2025年6月~現在まで)

時間軸を落とし、短期的な市場心理を日足で確認する。

2026年の幕開けとともに見せた20日および100日移動平均線の上抜けは、結果として典型的なダマシに終わった。この失敗により、市場の買い意欲は大きく減退している。

一度ブレイクしたはずの20日線を再び割り込んだことで、上値の重さが改めて意識され、価格は昨年10月の安値水準である1.50ドル近辺まで押し戻された。

RSI(相対力指数)は24付近と売られすぎの水準を示してはいるが、これを反転のシグナルと捉えるのは早計だ。

現状、最大の懸念材料は価格の真空地帯だ。

1.50ドルのサポートラインが決壊した場合、そこから心理的節目である1.0ドルまでの間には、価格を支える強力なテクニカルポイントが見当たらない。

この区間はオーダーが薄く、一度下落が始まればストップロスを巻き込みながら加速するリスクが高い。

リップル相場展望の要点

  • 長期トレンドの転換:1月下旬に週足ベースで100週移動平均線を下抜けたことは、2023年以来続いてきた長期上昇トレンドの終了と、弱気相場入りを強く示唆。
  • 短期的な騙しと失望売り:年初に見られた日足移動平均線のブレイクがダマシに終わったことで市場心理が悪化。1.50ドルラインでの攻防が正念場となる。
  • 1.0ドルへの下落リスク:現在の1.50ドルを維持できなければ、明確なサポートが存在しないため、1.0ドル付近まで急速に値を下げるフリーフォール的な展開を警戒する必要がある。
  • RSIの過信は禁物:日足RSIは売られすぎ水準にあるが、強いトレンド転換時には機能しないことも多い。安易な逆張りは推奨できない局面。

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