日本円ステーブルコイン「JPYC」、累計発行額が10億円を突破

JPYC株式会社は3日、日本円ステーブルコイン「JPYC」の累計発行額が10億円を突破したと公表した。
マルチチェーン対応によるエコシステムの拡大
発表によると、2日時点で発行・償還サービス「JPYC EX」を通じた累積発行額が10億円を超えた。
また、同サービスの累積口座開設数も1万3000件を突破している。
JPYCは日本の資金決済法に基づく前払式支払手段として発行される、日本円連動型ステーブルコインである。
JPYCは1JPYC=1円として機能し、価格の安定性を維持している点が特徴だ。
発行額が順調に拡大した背景には、複数のブロックチェーンネットワークへの対応がある。
当初対応していたイーサリアム(ETH)に加え、ポリゴン(MATIC)、アスター(ASTR)、アバランチ(AVAX)などへと対応範囲を拡大してきた。
特に近年では、Astar NetworkやAvalanche上での発行・流通が可能になったことが、ユーザー利便性の向上とエコシステム拡大に寄与している。
こうしたマルチチェーン展開が、発行額増加を後押しした形だ。
実利用の促進と今後の展開
JPYCの成長を支えている要因として、実社会での利用シーン拡大も挙げられる。
松屋銀座での代理購入サービスや、Vプリカギフトとの交換機能など、具体的なユースケースが提供されてきた。
また、次世代クレジットカード「Nudge」との連携により、日常的な決済手段としての実用性も高まっている。
これらの取り組みが、JPYCの認知度向上と利用拡大につながっている。
同社は2022年3月に開催されたピッチコンテスト「FINOPITCH」でセブン銀行賞を受賞したほか、マイクロソフトのスタートアップ支援プログラムにも採択されている。
今後も責任あるイノベーションを掲げ、対応ネットワークや交換先の拡充を進め、JPYCエコシステムのさらなる成長を目指す方針だ。