【2/3ビットコイン価格分析】巨額清算経て7.9万ドルへ反発

ビットコイン(BTC) 価格分析
暗号資産アナリスト
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最終更新日: 
免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

ビットコイン(BTC)は3日、前日比約1.9%高となる7万9059ドル付近で推移している。

前日には一時7万4609ドルまで急落する場面が見られたが、米国時間後半にかけて押し目買いが優勢となり、価格は持ち直した。

こうしたジェットコースターのような値動きの背景には、暗号資産(仮想通貨)市場に内在する流動性や市場構造の脆弱性に加え、金融政策や景気動向を巡るマクロ経済の先行き不透明感が複雑に絡み合っているとみられる。

ビットコイン、25億ドルの巨額清算を経て反発

週明けの仮想通貨市場は、アジア時間における貴金属市場の軟調と株価指数先物の下落が波及し、激しい売り圧力に見舞われた。

ビットコインは一時2.4%安の7万4546ドル近辺まで急落。この下落の主因は、レバレッジポジションの連鎖的な巻き戻しにある。

CoinGlassのデータによれば、直近数日間で約25億6000万ドル相当のビットコインポジションが強制清算に追い込まれた。

市場データ企業Kaikoのアダム・マッカーシー氏は、この動きを「リスクオフの連鎖」と形容する。

投資家による一斉のリスク再評価が底値を試す結果となったが、2日の米国時間では投げ売りが一服し、ビットコインは7万8600ドル台まで買い戻された。

しかし、この反発は自律反発の域を出ておらず、薄商いの中での価格上昇である点には警戒が必要だ。

ドル高や金利上昇が再燃すれば、瞬く間に先週の安値水準まで押し戻される脆弱な市場構造が露呈している。

次期FRB議長人事と米政府閉鎖の二重苦

テクニカルな調整に加え、マクロ環境の急激な変化がリスク資産の重石となっている。

トランプ大統領による次期FRB(連邦準備制度理事会)議長へのケビン・ウォーシュ氏指名を受け、市場は今後の利下げペースとバランスシート縮小(QT)の行方について再評価を迫られている。

SMBCキャピタルマーケッツのジョー・アベート氏は「QTの継続は非現実的」と分析するが、市場の疑心暗鬼は払拭されておらず、2日の米国株市場ではストラテジー(-6.7%)やコインベース(-3.5%)など仮想通貨関連株への売りが優勢となった。

さらに市場を混乱させているのが、米政府の一部閉鎖に伴う重要指標の消失だ。

米労働統計局は、6日(金)に予定されていた1月米雇用統計の発表延期を決定した

投資家は羅針盤を失った状態で、本日3日(火)に下院で行われる資金調達法案の採決や、FRBの政策スタンスの変化を見極めることになる。

重要データが欠如して方向感を探る中、最大の焦点は、ビットコインが心理的節目である7万5000ドルの防衛ラインを維持できるかにある。

この動向に追随し、主要アルトコインも同様の底堅さを示している。特にイーサリアム(ETH)は下値を切り上げる展開となり、前日比2.8%高の2353ドルまで反発。

一時的な買い戻しが相場全体を支えている構図だ。

とはいえ、市場全体のボラティリティは未だ収束しておらず、突発的なニュースに対する感応度は極めて高い。予期せぬ急変に備えた厳格なリスク管理が求められる局面だ。

【ビットコインテクニカル分析】7万5000ドル攻防が示す次なる相場の行方

2026年に入り、ビットコイン市場は極めて重要な転換点を迎えている。年初に観測された反発は単発に終わり、現在は売り手が主導権を握る明確なダウントレンドへと移行した。

週足および日足チャートを解剖し、今後の価格動向と相場の行方を予測する。

週足分析:構造的転換と長期サポート割れの重大なシグナル

BTC週足チャート

出典:TradingView BTC/USD 週足(2022年~現在まで)

週足チャートにおいて、最も警戒すべきはトレンドの構造的崩壊だ。

2023年秋、20週移動平均線(MA)と100週MAが描いたゴールデンクロスを起点に、市場は長らく強気相場を謳歌してきた。

しかし現状、この長期にわたる上昇モメンタムは完全に失速している。

特に、大局的な防波堤として機能すべき100週MAを下抜けた事実は、相場の地合いが根底から悪化していることを裏付けるシグナルだ。

相場の過熱感を示すRSI(相対力指数)も34付近まで沈んでおり、買いの余力が乏しい状態を示唆している。

これらの中長期的なテクニカル指標の悪化は、単なる一時的な調整(押し目)の範疇を超え、本格的な下降トレンドへの入り口に立っている可能性を強く示唆している。

日足分析:8万ドル陥落によるセンチメント悪化

BTC日足チャート

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年4月~現在まで)

足元の動きを日足チャートで追うと、事態の深刻さがより鮮明になる。

心理的節目であった8万ドルを割り込んだことで、市場心理(センチメント)は急速に冷え込み、価格は2025年4月以来となる水準まで押し戻された。

現在、売り圧力に対するサポートとして市場参加者が注視しているのが、7万4000ドルから7万5000ドルの価格帯だ。

当該ゾーンは2025年の安値水準に位置すると同時に、強固な反発ポイントとして機能した。

このサポートが持ちこたえ、底打ちの兆候を示せるかどうかが、目先の急落を回避する最大の焦点となる。

一方で、現状の弱気トレンドから脱却し、再び中長期的な上昇軌道へと回帰するためのハードルは極めて高い。

強気派が主導権を奪還するには、以下の関門を日足ベースの終値で明確にクリアする必要がある。

  • 8万ドル、9万ドルといった大台の回復
  • 現在9万2500ドル付近で推移する100日MAのブレイク

これら上値の抵抗線を突破する明確な買いシグナルが点灯しない限り、市場は戻り売りの圧力に晒され続けることになる。

今後のビットコイン相場展望:注目のポイント

  • 7万4000〜7万5000ドル帯の死守が絶対条件:ここを明確に割り込むと、下落トレンドが加速し、さらなるパニック売りを誘発する可能性が高い。
  • 中長期トレンドは弱気へシフト:100週MA割れやRSIの低下など、マクロ指標は上昇相場の終焉を示唆しており、安易な押し目買いはリスクが高い局面である。
  • トレンド転換の試金石は100日MA(約9万2500ドル):この水準を上抜けるまでは下振れリスクが優勢であり、当面は慎重なリスク管理(ポジションの縮小など)が求められる。

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