【2/4ソラナ価格分析】急落で100ドル割れも英SC銀行は2000ドル到達予測

ソラナ(SOL)の価格は4日、前日比6.4%安となり、心理的な節目とされる100ドルを割り込んで推移している。
2025年1月に記録した最高値(293ドル)からの下落幅は66%を超え、調整局面が長期化している。
トランプ関連ミームコインへの投機熱が一服した反動に加え、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要銘柄が軒並み安となるなど、市場全体に広がるリスク回避の動きが重石となった。
一方で、軟調な価格推移とは対照的に、ネットワークの利用状況を示すオンチェーンデータは過去最高水準の実需を維持しており、ファンダメンタルズと市場価格の乖離が鮮明となっている。
ソラナは2030年に2000ドル到達か|英金融大手予測
英金融大手スタンダードチャータード銀行のデジタル資産研究部門責任者、ジェフリー・ケンドリック氏は最新レポートの中で、ソラナ価格の長期見通しを大幅に引き上げた。
マクロ経済環境の不透明さを背景に、2026年末の目標価格については従来の310ドルから250ドルへ下方修正したものの、長期的な成長余地に関しては強気な姿勢を崩していない。
同行は2030年末の価格目標を、現在の約20倍にあたる2000ドルに設定した。この算出根拠となっているのが、少額決済(マイクロペイメント)市場における構造的な優位性だ。
レポートでは、大手取引所コインベースが開発した決済プロトコルであるx402を例に挙げ、コスト構造の違いを指摘している。
平均0.06ドルの決済を行う場合、イーサリアムのレイヤー2であるBaseではガス代が決済額の約25%(0.015ドル)を占めるため、採算性の面で課題が残る。
一方、ソラナの中央値手数料は0.0007ドルと決済額の1.2%程度に留まる。
PayPalやStripeなどの既存決済インフラでは採算が合わない1ドル未満の経済圏において、ソラナが商業的な受け皿となる可能性が高いと分析。
AIエージェント間の自動取引やコンテンツごとの課金モデルなど、数兆ドル規模の潜在市場開拓が期待されるとしている。
ソラナTVLは過去最高水準、機関投資家は押し目買いの動き
足元の価格調整とは対照的に、ネットワークの基礎的指標は拡大基調にある。
預かり資産残高を示すTVLは、SOL建てで過去最高の7340万SOLに到達し、週間で18%の増加を記録した。
価格下落局面においてもソラナエコシステムへの資金流入が継続していることを示唆している。
また、1日あたりのトランザクション数は1億950万回を超え、2022年から2023年のピーク水準に回帰した。
ミームコインなどの投機的需要が一服し、ステーブルコイン決済などの実需へシフトしつつあることで、経済規模に対する評価倍率は適正化が進んでいるとの見方も強い。
機関投資家の動きも底堅い。価格低迷が続く中、ソラナ関連ETFには週間で670万ドルの純流入が確認された。
市場心理が悪化する中でも、大口投資家やスマートマネーが現在の下落局面を長期的なエントリー機会と捉えていることがデータから読み取れる。
【2月3日最新】ソラナ(SOL)価格テクニカル分析
足元のソラナ価格は、中期的なトレンド転換を決定づける極めて重要な局面に差し掛かっている。週足および日足チャートの詳細分析に基づき、今後のシナリオを紐解く。
週足分析:長期上昇トレンドの崩壊と構造的変化

出典:TradingView SOL/USD 週足(2022年~現在まで)
2022年から現在に至る週足チャートを大局的に俯瞰すると、市場構造の明らかな変化が見て取れる。
2023年末、20週移動平均線が100週線を上抜くゴールデンクロスを起点に形成された強力な上昇トレンドは一巡したと判断すべきだ。
特筆すべきは、2025年11月以降の調整局面において、長らく相場の下支えとして機能してきた100週移動平均線を明確に下抜けた事実だ。
ガチホ勢と呼ばれる長期保有層の防衛ラインが決壊し、需給バランスが悪化したことを示唆している。
モメンタムを示すRSI(相対力指数)も32近辺まで低下しており、上昇への熱量は枯渇している。
現在は2025年の最安値帯まで価格水準を切り下げており、このサポートラインを死守できるかが、さらなる急落を回避するための絶対条件となる。
仮にここをブレイクした場合、テクニカル的には80ドル台前半までのダウンサイドリスクを覚悟する必要があるだろう。
日足分析:デッドクロス以降の売り圧力鮮明に

出典:TradingView SOL/USD 日足(2025年6月~現在まで)
視点を短期~中期の時間軸である日足に移すと、弱気トレンドの深刻さがより鮮明になる。
2025年9月の250ドル近辺を天井として、上値を着実に切り下げる典型的な下降チャネルが形成されているためだ。
決定打となったのは、昨年11月に発生した20日移動平均線による100日線のデッドクロスだ。
この弱気シグナル点灯以降、市場心理は急速に冷却化し、少しでも反発すれば売られる戻り売りが支配的な展開が続いている。
RSIは27付近と売られすぎの水準に達しており、短期的には自律反発が入ってもおかしくない領域にある。
しかし、明確な反転シグナルは未だ確認できず、相場が底を打ったと断定するのは時期尚早だ。
当面は、現在推移している90ドル台後半から100ドルの心理的節目で買い支えが入るかどうかが最大の焦点となる。
今後のソラナ場展望と要点
- 長期トレンドの変調:週足レベルでの100週移動平均線割れは、上昇トレンドの終了と調整局面の長期化を示唆しており、楽観視は禁物。
- 下値メドの警戒:現在の90~100ドル水準を維持できない場合、次の主要サポートである80ドル台前半への下落リスクが高まる。
- 短期的な売られすぎ:日足RSIは売られすぎ水準にあり、短期的リバウンドの余地はあるものの、トレンド転換を確認するまで逆張りはリスクが高い。
- 戻り売り圧力の継続:移動平均線の配列が悪化しており、上昇局面では戻り売り圧力が強まる展開が予想されるため、上値の重い展開が続くだろう。