2/4ビットコイン価格分析|7.3万ドル台へ急落、トランプラリー帳消し

ビットコイン(BTC) 価格分析
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ビットコイン(BTC)は4日、一時7万3762ドル近辺まで急落し、ドナルド・トランプ氏が大統領選を制した2024年11月以来の安値を更新した。

年初来の下落率は15%を超え、選挙後の熱狂的な上昇局面、いわゆるトランプ・ラリーで積み上げた上昇分は、足元でほぼ完全に失われた形だ。

ビットコインは2024年11月の勝利確定後、心理的節目である10万ドルを突破し、一時は12万6000ドル付近まで急騰、史上最高値を更新した。

しかし、現在の市場センチメントは当時から一変している。

今回の深刻な調整局面の背景には、マクロ経済環境の悪化に加え、テクニカル面での需給バランスの崩れ、さらには依然として拭えない規制を巡る不透明感が同時に市場を直撃したことがある。

週末のビットコイン流動性枯渇と25億ドル規模の強制清算

下落の直接的なトリガーを引いたのは、週末のビットコイン市場を襲った大規模な投げ売りだ。

機関投資家の参入が減り、オーダーブックが薄くなる週末特有の流動性の真空地帯を狙った売り仕掛けにより、仮想通貨市場全体の時価総額から約2900億ドルが瞬く間に消失した。

CoinGlassのデータによれば、過去数日間で約25億600万ドル規模のロングポジションが強制清ロスカットに追い込まれており、耐え切れなくなったレバレッジ取引の巻き戻しが、下げ幅を加速度的に拡大させる要因となった。

デリバティブ市場も、投資家の劇的な姿勢転換を裏付けている。

未決済建玉(OI)は約1089億4000万ドルまで急縮小し、昨年4月以来の低水準を記録。

これは、トレーダーが一斉にリスク選好姿勢を後退させ、レバレッジポジションの縮小へ雪崩を打った明確な証左と言える。

リスクオフの連鎖と政治的期待の剥落

今回の暴落は、仮想通貨市場単独の調整ではなく、株式や貴金属を含めた広範なリスクオフの連鎖と深く共鳴している。

マイクロソフトの決算が市場予想を下回ったことでハイテク株への警戒感が再燃したほか、次期FRB議長人事(ケビン・ウォーシュ氏の指名観測)等を背景としたマクロ環境の変化が、投資家心理を圧迫した。

他市場での損失補填に伴う換金売りは金や銀にも波及しており、複数の悪材料が売りの口実として機能した形だ。

さらに、相場を支えてきたトランプ政権への過度な期待の修正も重荷となっている。

7月にステーブルコイン法が通過したものの、より包括的な規制枠組みであるCLARITY法の上院審議は停滞しており、この政治的停滞が価格の向かい風になっている。

トランプ氏自身の利益相反疑惑や、就任直前に発行された関連ミームコインであるトランプコインが最高値から約90%暴落した事実も、市場の熱気を冷ます冷水となった。

ビットコイン市場の視線は、明確に下方向を意識している。

オプション市場では7万5000ドル以下を行使価格とするプットへの需要が集中しており、防戦一方の展開が示唆される。

ビットコイン日足チャート分析:8万ドル決壊が示唆する瀬戸際と反転シナリオ

BTC日足チャート

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年4月~現在まで)

日足チャートの形状を分析すると、ビットコイン市場が極めて重要な局面に差し掛かっていることは明白だ。

心理的節目であった8万ドルの陥落は、投資家心理を一気に冷え込ませ、2024年11月の価格水準まで引き戻した。

目下の焦点は、7万4000ドルから7万5000ドルに位置するサポートゾーンの強度が試されている点にある。

一時的に7万3000ドル台まで売り込まれた事実は市場の脆弱さを物語るが、反発を示したことで同時にこの水準がサポートとして機能していることも示唆している。

ここを週足終値で明確に下抜けた場合、テクニカル的には5万5000ドルから6万ドル付近までの深押しリスクを覚悟せざるを得ない。

強気トレンドへの回帰には、幾重ものレジスタンス突破が不可欠だ。

まずは8万ドルおよび9万ドルの大台回復、そして現在9万2000ドル付近で蓋をしている100日移動平均線のブレイクが果たされない限り、上値での戻り売り圧力は払拭できないだろう。

とはいえ、相場の先行きを過度に悲観する必要はない。

現状の大幅な調整によって、市場に滞留していた短期的なポジション整理が進み、需給環境はむしろ軽くなりつつある。

7万ドル台での底堅さが確認されれば、悪材料の織り込み完了とともに、相場は再び上昇トレンドへ向かうための土台を着実に固めていくはずだ。

ビットコインの次を担う存在か|静かに資金を集めるBitcoin Hyper

ビットコイン市場における政治的期待と技術的現実のギャップを埋める存在として、現在、静かに資金流入が続いているプロジェクトがBitcoin Hyper(HYPER)だ。

Bitcoin Hyperは、ビットコインが持つ強固なセキュリティ基盤と、ソラナの高速処理能力(SVM)を組み合わせた、次世代のレイヤー2ソリューションだ。

特筆すべきは、FireDancerアップグレードにより理論値で最大100万TPS(秒間取引数)とされるSVMをエンジンとして採用しつつ、最終的な決済確定をビットコイン・ブロックチェーン上で行う点にある。

その仕組みは合理的で、カノニカル・ブリッジを介してネイティブBTCをL2へ移行することで、BTCは単なる価値保存の手段から、即時送金が可能な高速決済通貨としての機能を獲得する。

ゼロ知識証明技術によりセキュリティが担保されており、中央集権的なステーブルコインとは異なり、検閲耐性を維持したまま、日常的な少額決済から大口取引まで対応可能なインフラ構築を目指している。

プレセールではすでに3120万ドル(約48億円)を超える資金調達を達成しており、投資家の関心は期待先行の相場から実用性を重視するフェーズへと移りつつあるようだ。

政治的な支援に加え、こうした技術的な進展がビットコイン市場構造を変革する可能性があり、この新しい仮想通貨の動向には注視が必要だろう。

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