イーサリアム創業者ヴィタリック氏、ZECトークン投票に反対

イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は11月30日、ジーキャッシュ(ZEC)に対しトークンベースのガバナンス導入を避けるよう警告した。
同氏は、ジーキャッシュが「トークン投票の暗い手」に抵抗することを望むと述べた。これは、長年にわたる同氏の主張の中で最も強い介入の一つだ。
ブテリン氏は2021年の分析でも、コイン保有量に基づくガバナンスは「構造的に欠陥がある」と指摘していた。今回の発言は、その際展開した議論を継続するものだ。
プライバシー保護とガバナンスの対立
トークンベースの投票システムは、長期的なプライバシー保護よりも短期的な価格上昇を優先する傾向がある。
ブテリン氏は、ジーキャッシュが本来守るべき市民的自由が脅かされると論じている。
特に、中位のトークン保有者に決定権を委ねた場合、プライバシーは脆弱になると警告した。彼らは長期的な理念よりも、即時の金銭的利益を優先する可能性があるからだ。
また、隠密裏に行われる票の売買や、大口保有者(クジラ)への権力集中についても懸念を示している。こうしたシステムでは、小規模な参加者の声がガバナンスから排除されるリスクがある。
市場環境とETF承認の可能性
この警告は、ZECの価格が過去2ヶ月で500%上昇した後、調整局面にある中で発せられた。
価格は一時700ドルを超えたが、現在は440〜470ドルの範囲で推移している。
市場の変動はガバナンス論争を激化させ、本来の使命と市場圧力との間に緊張を生んでいる。
さらに、グレイスケールによるZEC ETF申請の可能性も、新たな機関投資家の参入を示唆し状況を複雑にしている。
Heliusのマート・ムムタズCEOもこのジレンマを認めている。
市場主導のシステムにはフィードバック機能があるが、トークン投票にも重大な欠陥があると指摘した。
ブテリン氏率いるイーサリアムのコミュニティも、より公平な仕組みを模索し続けている。