ユニスワップ開発Unichain、非EVM資産XRP・DOGE・ZEC対応

ユニスワップが開発するイーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークUnichainは30日、ドージコイン(DOGE)、リップル(XRP)、ジーキャッシュ(ZEC)のサポートを追加した。
この動きは、イーサリアムのDeFiエコシステム内でのスケーラビリティ向上と取引コスト削減を目指す戦略的な拡大の一環だ。
Unichainは、イーサリアムメインネットが抱える高いガス代や処理能力の制約といった課題を解決するために設計されたレイヤー2ソリューションだ。
非EVM資産を統合
今回の統合では、ユニバーサルプロトコルの「uAssets」システムを介して、これらの非EVM資産がブリッジされる。
この技術は、トークンを生成・焼却することで、イーサリアム上で1対1で償還可能な代替資産を作成する仕組みだ。
これにより、これまでアクセスできなかったDOGE、XRP、ZECがイーサリアム基盤のDeFiプロトコルに参加可能になる。
この発表は、2025年10月初旬のソラナ対応に続くものであり、異なるブロックチェーンエコシステム間の壁を取り払うというユニチェーンの広範な使命を反映している。
市場の反応と今後の展望
これら3つの非EVM資産の統合は、市場で様々な動きを見せている。
ジーキャッシュは再び関心を集め、価格は360ドルに達し、先物の建玉も5億1,800万ドルと高水準を維持している。しかし、マイナスのファンディングレートは利益確定の動きを示唆する。
一方、XRPは仮想通貨市場全体の低迷の中で、年間最高値から35%下落の2.44ドルまで値を下げ、規制上の課題にも直面している。
ドージコインは、大口保有者の流出や機関投資家による売りの増加を受け、7.5%下落の0.18ドルと伸び悩む。
特にジーキャッシュのプライバシー機能に関しては、堅牢なセキュリティを確保しつつ、多様なウォレットや取引所プラットフォームで円滑なユーザー体験を維持することが成功の鍵となる。
この動きによりユーザーは、流動性プールやレンディングプロトコルなど、これまでイーサリアムネイティブトークンに限定されていた金融サービスでこれらの資産を活用する新たな道が開かれる。
この統合は、投機的と見なされがちだったドージコインを実用的なDeFi戦略に活用したり、XRPの国際決済効率をイーサリアムアプリケーション内で高めたりする可能性を秘めている。