英年金基金がビットコインに初投資|資産の3%を配分

イギリス年金コンサルティング会社のカートライトは4日、イギリス国内の年金基金による初のビットコイン(BTC)投資の実施を発表した。
具体的には、この投資は10月に実施され、匿名の年金基金が総資産の3%をビットコインに配分した。そのため、これは英国の年金基金による初めての暗号資産(仮想通貨)投資として注目を集めている。
長期的視野に基づく戦略的投資
このような中、カートライトの投資コンサルティング部門ディレクター、サム・ロバーツ氏は「経済的課題に直面する中、運用受託者らは将来を見据えた革新的なソリューションを求めている」と述べた。
さらに同氏は、ビットコインへの投資について「分散投資効果に加え、独特な非対称的なリスクリターン特性を持つ資産クラスへのアクセスを提供する」と説明している。
セキュリティと収益性の両立を実現
また、投資実行部門責任者のスティーブ・ロビンソン氏は、資産の安全性を最優先に考えた運用体制を構築したと強調する。
実際に「高度なセキュリティを備えた保管ソリューションと、利益を迅速に確定できる仕組みを組み合わせることで、リスク回避的な年金基金や機関投資家がビットコインの成長性を活用できる道を開いた」と述べた。
機関投資家による採用拡大への期待
そうした中で、カートライトでは、この動きを機関投資家による仮想通貨投資の先駆けとして注目している。
つまり、1970年代の株式投資や、1980年代のハイイールド債投資、2010年代のLDI(負債対応投資)と同様に、機関投資家による採用が徐々に広がっていくと予想しているのだ。
このような状況を受けて、同社は「時間の経過とともに機関投資家の理解が深まり、最終的にはポートフォリオ構築における自然な選択肢として認識されるようになる」との見方を示している。
加えて、運用手数料が低く設定されていることから、規模の大小を問わず多くの年金基金が参入可能な投資手段となっている点も特徴だ。
こうした英国における年金基金のビットコイン投資への動きは、保守的な運用で知られる日本の年金基金にとっても、新たな投資手法の検討材料となるだろう。