Tidal Financial Group、ビットコイン・金ヘッジ型ETFを申請

暗号資産ライター
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Tidal Financial Groupは4月4日、米国証券取引委員会(SEC)に対し、ビットコイン(BTC)と金を相対資産とするヘッジ型上場投資信託(ETF)を申請した

このETFはBattleSharesブランドで発行され、ビットコインと金の価格変動に基づくロング・ショート戦略を採用している。

ビットコインと金のヘッジ運用が特徴

Tidal Financial Groupは、資産総額が3兆円を超え、220本以上のETFを運用する米大手ETFプラットフォームだ。今回申請されたETFは、ビットコインと金という二種類の資産の価格変動を活用し、ヘッジ運用を目指す。

このETFでは、ショート売り、スワップ取引、オプション取引といったデリバティブ(金融派生商品)が活用される。これにより、従来の現物ETFと異なる積極的なリスク管理が可能となる。

背景に多様化する投資ニーズと規制への対応

暗号資産(仮想通貨)や金は、インフレや市場変動時のリスクヘッジ資産として注目されている。こうした中、投資家の間では伝統的資産とデジタル資産を組み合わせた多様化戦略への関心が高まっている。

Tidal Financial Groupはこれまでアクティブ運用やデジタル資産関連のETFを展開してきた実績があり、今回の申請も戦略型ETFの一環といえる。

ただし、SECに提出された公式文書によれば、Tidalが2025年1月に申請したETFはデジタル資産関連の債券型ETFである。ビットコインや金のヘッジ戦略を明記する資料は現時点で確認されておらず、今後のSEC審査や追加情報の開示が注目される。

今後の展望と業界への影響

仮想通貨投資の観点から、ビットコインと金を対象資産とした長短戦略のETFは、伝統的市場と暗号資産の架け橋となる可能性がある。また、規制環境や市場動向によっては、さらなる革新的なファンドの登場が期待される。

Tidal Financial Groupの運用ノウハウや業界ネットワークは、高度な戦略型ETFの普及に寄与すると見られる。投資家は今後の動向に注視する必要がある。

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