SoFi、仮想通貨戦略を強化へ|好決算で株価も急騰

暗号資産ジャーナリスト
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フィンテック大手のSoFiは29日、2025年第2四半期の好決算を発表し、暗号資産(仮想通貨)に関する新たな事業戦略を明らかにした

同社の発表によると、第2四半期には新たに85万人の会員を獲得し、総会員数は1,170万人に達した。調整後純収益は前年同期比で44%増となり、記録的な業績を達成した。この好決算と将来性への期待から、発表後の同社株価は急騰した。

ステーキングと貸付を柱とする新戦略

SoFiのアンソニー・ノトCEOが明らかにした新たな仮想通貨戦略は、3つの柱で構成される。

1つ目は、顧客が保有する仮想通貨で受動的な収益を得られるようにするステーキングの導入だ。これは、ブロックチェーンのネットワーク維持に参加することで報酬を得る仕組みである。

2つ目は、保有する仮想通貨を担保とした「資産担保型貸付」オプションの開発だ。これにより、顧客は仮想通貨を売却することなく資金を借り入れることが可能になる。そして3つ目は、将来的なステーブルコインの開発と発行である。

これらのサービスは、SoFiが持つエコシステムに統合される計画だ。同社は顧客獲得コストを抑える「ランド・アンド・エクスパンド」モデルを強みとしており、第2四半期に提供された商品のうち35%は既存会員によるものだった。新たな仮想通貨サービスも、この強力な顧客基盤に提供される見込みだ。

銀行免許と規制を追い風に事業拡大

SoFiの戦略の背景には、規制の整備と市場の需要がある。米国で提案されている「GENIUS Act」法案は、規制に準拠したステーブルコイン発行の道筋を示すもので、同社が保有する銀行免許が大きな強みとなる。

ノトCEOは、年末までに仮想通貨の現物取引をプラットフォームで再開する計画も示した。これは、伝統的な金融サービスとブロックチェーン技術を融合させ、規制や運用の課題に対応する狙いがある。米国成人の約30%が仮想通貨を保有しているという市場データも、この動きを後押ししている。

さらに、同社は人工知能(AI)を活用したリスク管理とブロックチェーン基盤を組み合わせ、サービスの効率化を図る。2025年後半には、セルフサービスの国際送金や仮想通貨関連サービスの提供も予定されており、事業の多角化を加速させていく方針だ。

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