リップル、スイスAMINA銀行と提携|欧州初の決済システム導入

リップル社は12日、スイス拠点のAMINA銀行との提携により、欧州銀行として初めて「Ripple Payments」を導入した。
スイス金融市場監督局(FINMA)の規制下にあるAMINA銀行は、顧客に対してほぼリアルタイムでの国境を越えた送金サービスを提供。
Ripple Paymentsはすでに950億ドル以上の取引を処理しており、今回の採用は欧州における重要なマイルストーンとなる。
従来金融とブロックチェーンの摩擦を解消
今回の提携は、従来の銀行システムを利用するWeb3企業が直面する運用上の課題に対処するものとなる。
既存のコルレス銀行ネットワークは、国境を越えたステーブルコイン取引を想定して設計されていないため、Web3ビジネスにとって大きな摩擦となっていた。
ブロックチェーン取引は通常、決済のタイムラグや管理負担が生じていたが、リップルのインフラはこの技術的な格差を埋める解決策を提供する。
AMINA銀行のマイルズ・ハリソンCPOは「Web3企業はレガシーな銀行システムとの連携で摩擦に直面することが多い。顧客の競争力を維持できる」と述べている。
顧客は低コストかつ迅速に資金移動を行えるようになり、複数の通貨やデジタル資産を扱う機関にとって不可欠な信頼性が確保される。
リップルの欧州戦略と今後の展望
リップルのキャシー・クラドックディレクターは「法定通貨とブロックチェーンのレールの間の重要な架け橋」となると強調。
RLUSDなどのステーブルコインを使用した支払いや、暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)での迅速な支払いが可能になるという。
現在、Ripple Paymentsはスイスのほか、オーストラリア、ブラジル、ドバイ、メキシコ、シンガポール、米国で利用可能となっている。
リップルの決済ネットワークは世界の外国為替市場の90%以上をカバーしており、今回の提携は欧州の銀行インフラへの重要な拡大を意味する。
AMINA銀行は2018年にスイス・ツークで設立され、2019年にFINMAから銀行・証券ディーラーライセンスを取得。
その後、アブダビ、香港、EUでも規制当局の認可を受けており、MiCAに基づくライセンスも保有している。
確立された規制の枠組みの中でブロックチェーン技術を通じて国際送金を変革するという、リップルの広範な戦略の一環といえる。