ソラナのミームコイン発射場Pump.Fun、独自トークン発行の噂

ソラナ基盤（SOL）のミームコイン発行プラットフォームPump.Funは9日、独自トークンの発行とダッチオークション方式での公募実施を検討していることを明らかにした。

そこに向け、複数の中央集権型取引所（CEX）と連携してシステム開発も進めているという。

トークン発行の詳細と資金状況

2024年12月の内部文書によると、上場予定のPump.Funトークンの総発行枚数は4億2000万枚。そのうち2億1000万枚がプレセールでの初期流通量として予定されている。

チーム保有分が25%、初期投資家向けが22.05%を占め、これらは1年間のロックアップ期間後、3年かけて毎月解放される計画だ。

創設者が噂を否定

この情報は、暗号資産（仮想通貨）インフルエンサー何币氏が最初に公開。仮想通貨情報発信アカウントWuBlockchainチームが、複数の取引所関係者に事実を確認しているという。

1、几乎所有的交易所都在舔pump，币安、bybit、bitget、gate、kucoin几乎所有的国内一二三线交易所都在给pump开发荷兰拍系统

2、OKX、UP这两家不清楚做不做他们的荷兰拍，CB肯定是不会做。

3、团队贪得无厌，收取巨额的手续费，然后代币目前已知是没有空投，百分之五十的代币荷兰拍…

— 何币 (@hebi555) February 10, 2025

一方Pump.Funのalon創設者は、この噂を否定。情報の真偽性を巡る混乱も生じている。

seeing rumors about a potential pump fun token – these are wrong

would advise not to listen to anything that didn’t directly come from @pumpdotfun

while the pump fun team has mainly been focused on improving the product in its 1-year history, the team has always been committed…

— alon (@a1lon9) February 9, 2025

ただしWu Blockchainは、CEXに提供された詳細なコイン発行準備文書を入手していると主張。許可が得られれば公開も可能としている。

また以前、バイナンスのHe Yi共同創設者が、トークンIEO（仮想通貨発行による資金調達）モデルの革新としてダッチオークション方式の採用に言及していた。

訴訟に揺れるPump.Fun

Pump.Funは、ミームコイン発行プロトコルとして立ち上げから5億ドル以上の手数料収入を獲得。先日には、そのうち約3億8680万ドルを仮想通貨取引所クラーケンに送金している。

ただしPump.Funは、投機を助長するプラットホームを運営していたとして、米国の弁護士らから訴訟を提起されている。

そのため、トークン発行の実現に影響を与える可能性が指摘されている。