OKB、70%急騰|新しいビットコインL2銘柄にも追い風
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暗号資産(仮想通貨)取引所OKXのネイティブユーティリティトークンOKBは21日、前日比で最大70%急騰し、255ドルに達した。
その後、217ドル前後まで押し戻されたものの、直近1週間では125%超を記録している。
OKB、トークン焼却でビットコイン同様の希少性モデルへ
急騰の主因は、OKXが15日に実施した大規模トークンバーンと、ブロックチェーン基盤の戦略的アップグレードだ。同社は、6525万6712OKB(約142億ドル相当)を永久焼却し、従来の流通供給の約75%に当たる数量を市場から退場させた。
これにより流通供給は2100万枚へ縮小。供給制約と需要拡大を通じて、2100万枚で固定されるビットコイン(BTC)の希少性モデルを想起させる設計になったとの見方が出ている。
あわせて、OKXはPolygon Labsと共同構築したイーサリアム(ETH)のレイヤー2のX Layerを強化。OKBは従来の収益分配型取引所コインから、X Layerのネイティブ・ガストークンへ役割をシフトし、エコシステム内での実需を高める方針だ。
専門家の見解とビットコインの今後への示唆
トークン価格の急騰は需要の高まりを映す一方、規制面の警戒も強めている。
Naoris ProtocolのDavid Carvalho CEOは、急激な供給構造の変更は相場操縦規制の観点から厳格な監視を招き得ると指摘。とりわけ各国当局が取引所のガバナンス基準を注視する局面では、その監視は一段と強まるという。
さらに同氏は、分散化を志向するエコシステムにおいて、供給を取引所が一方的に管理できる体制は中央集権的リスクを顕在化させ、マーケットの力学と切り離されたシステミックリスクの源泉になり得ると述べた。
GliderのBrian Huang共同創業者は、トークン焼却は供給を減らすだけで価格上昇を保証しないとし、今回はOKXが保有または買い戻していた分の焼却であるため、市場の過剰反応の可能性があると語った。これは、数日〜数週間での一部反落もあり得るとの見通しだ。
OKXは2019年以降、約28回の買い戻し・焼却を実施し、これまでに2億1370万トークンを消滅。今回の一度限りの大規模焼却を加えると、累計消却は約2億7900万トークンに達する。
DeFiLlamaによれば、同取引所の総資産は280億ドル超であり、今回の希少性創出は市場全体、とりわけビットコインの希少性モデルを意識させる事例としても注目されている。
ビットコインは今後、固定供給という前提に加えてエコシステム拡張や規制動向・流動性環境が価格形成のカギとなる、という示唆を与える動きと捉えられる。
ビットコインの拡張機能を実現する最新プロジェクト登場

エコシステム全体ではビットコインの価値向上を狙い、レイヤー2など基盤拡張への関心が高まっている。
なかでも注目されている新興プロジェクトがBitcoin Hyper(HYPER)だ。
ホワイトペーパーによると、同プロジェクトはビットコインのセキュリティを継承しつつソラナ(SOL)仮想マシンを統合して高速処理とスマートコントラクトを実現しようとするレイヤー2ソリューションだ。
現在進行中のプレセールでは、総額1100万ドルを超える資金を調達。HYPERトークン購入者には最大98%のステーキング報酬を掲げるなど、長期参加のインセンティブ設計も打ち出している。
一方で、Bitcoin Hyperは詐欺ではないかとの憶測が一部で広がっている。しかしプロジェクト側は、独立第三者による2件のセキュリティ監査を完了したと公表し、信頼性を強調している。
現時点で詳細は限定的だが、こうした不確実性が仮想通貨の投機性を高め、将来的に大きなリターンの機会となり得ることは過去の事例でも示されている。
ビットコインが史上高値圏で推移し先行きへの期待が強まる中、Bitcoin Hyperは今後、ビットコインを資産からインフラへ拡張し得る可能性を秘めている。
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