イーサリアム財団、約994億円相当のETHを移動|売却説が浮上

イーサリアム財団は21日、内部ウォレット間で16万ETH(約994億円)を移動した。
財団の王暁偉(ワン・シャオウェイ)共同議長はソーシャルメディア上で、今回の送金について「計画的なウォレット再編の一環」であると説明している。
一方で、市場関係者の関心は、その送金先アドレスの動向に集まっている。
過去の売却ウォレットへの送金、再び注目集まる
ブロックチェーン分析企業アーカムによると、今回の送金先ウォレットは過去にイーサリアム財団がイーサリアム(ETH)を売却する際に使用していたアドレスであるという。
この報告を受け、「将来的な売却準備ではないか」との憶測が市場で広がっている。
イーサリアム財団は、イーサリアムの開発とエコシステム拡大を支援する非営利組織であり、2015年のプラットフォーム立ち上げ以来、保有するイーサリアム準備金を戦略的に管理してきた。
過去の実績を見ると、財団は市場の高値圏で資産を売却するタイミングに長けている。例えば、2017年後半には約7万ETHを1200ドルで、2021年5月には3万5000ETHを3500ドルで売却している。
こうした的確な判断により、同財団の資産運用能力は市場でも高く評価されている。
今回の送金は、財団が保有するイーサリアムの大部分を占める可能性があることから、一部のアナリストは「過去と同様に、仮想通貨市場の転換点を示唆するシグナルとなる可能性がある」と指摘している。
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