LINEとカカオ統合の「Kaia」、4週連続でアドレス数が高値更新

ブロックチェーン
暗号資産ジャーナリスト
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アジア発のレイヤー1ブロックチェーン「Kaia(カイア)」はこのほど、アクティブアドレス数が978万に達し、4週連続で最高記録を更新した。

また、新規アドレス同期間中の新規アドレスも523万を記録し、週間取引数も初めて4000万件を突破した。

1日あたりのトランザクション数は最大で682万3558件に達し、毎秒79トランザクション(TPS)を処理する能力を示した。これは、同じく高いトランザクション数を誇るトロン(TRX)やBNBチェーンと比較しても競争力のある数値だ。

アジア最大のWeb3エコシステムを構築へ

Kaiaは、日本のLINE傘下の「Finschia」と韓国のカカオが開発した「Klaytn」が統合し、2024年8月末にメインネットを公開したブロックチェーンだ。また、独自の暗号資産(仮想通貨)であるKAIAも発行している。

Kaiaの特徴は、LINEとカカオという2つのメッセージングプラットフォーム大手が統合したことで、合計2億5000万人以上のユーザーベースを持つことだ。

LINEは日本、台湾、タイで主要なメッセージングアプリとなっており、一方カカオトークも韓国人の96%が利用していることから、アジア最大のWeb3.0エコシステムとなることが期待されている。

Kaiaの成長戦略は、テレグラムのトン(TON)ブロックチェーンと類似しており、メッセージングプラットフォーム内に直接ミニ分散型アプリケーション(DApps)を構築することを目指している。

開発者支援にも力を入れており、「Kaia Wave」と呼ばれるプログラムを通じて、LINEメッセンジャー内でミニDAppsを作成するチームに最大120万ドル(約1億7400万円)の助成金を提供している。

活発なエコシステム拡大

Kaiaエコシステムでは現在、分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)、ゲームなど様々な分野で400以上のDAppsがサポートされている。

最近では、「Frog Defense」や「Dark Star」といったプロジェクトが注目を集め、4月2日には1日で500万件以上のトランザクションを処理。総取引数は6200万件を突破した。

しかし総ロック価値(TVL)の大幅な増加はまだ見られておらず、エコシステム内のロックされた資産という点では成長の余地が見られる。

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