香港初、上場企業の株式をトークン化|ETHやSOLチェーン上で

香港を拠点とする復星ウェルス・ホールディングスは3日、イスラエルの医療技術企業の株式をトークン化した。
今回トークン化されたのは、香港証券取引所に上場するシムラム・メディカル社の株式で、評価額は約3億2,800万ドルに上る。
今回の取り組みは、復星が進めるトークン化プログラムの第一弾となる。香港初のトークン化株式であり、同地域で最初の現実資産(RWA)トークン上場事例となった。
マルチチェーンで実現する技術基盤
このトークン化イニシアチブは、Vaulta、ソラナ(SOL)、イーサリアム(ETH)、Sonicといった複数のブロックチェーン基盤を活用している。
具体的には、Vaulta(旧EOS)が提供するBanking OSを採用した。さらに、株式の発行と決済にはソラナを技術アーキテクチャに組み込んでいる。
このマルチチェーン戦略は、各ブロックチェーンプラットフォームが持つ補完的な強みを活用する復星の意図を反映している。
同社は、主要なWeb3機関とのパートナーシップを通じて、アジア太平洋地域に新たな暗号資産(仮想通貨)金融のエコシステム構築を目指す。
Web3分野への戦略的拡大
今回の動きは、復星ウェルス・ホールディングスが育成するWeb3ブランドFinChainの正式ローンチに続くものだ。
FinChainは2025年8月28日に始動し、外部の投資家から数百万ドル規模の資金調達を確保している。
このプロジェクトは、現実資産のRWAトークン化セクターへの同社の戦略的拡大の一環だ。
背景には、香港で開催された「ステーブルコイン&RWAイノベーションフォーラム」の影響がある。
このフォーラムはFinChain、Vaulta、ブロックチェーン格付け機関Feixiaohaoが共催した。
ソラナ、スタンダードチャータード銀行、サークル、ソフトバンク・アジアなどから200名以上の金融幹部や学者が集まった。
復星ウェルス・ホールディングスは今後、他の社債や株式にもトークン化を拡大する計画だ。
しかし、対象となる企業や具体的な実施時期などの詳細はまだ明らかにされていない。
このプロジェクトは、VaultaがEOSネットワークから移行し、RWAトークン化の銀行インフラを提供する役割へと進化していることも示している。