ETHストラテジー、約69億円の資金調達を完了|DeFi活発化へ

イーサリアム(ETH)財務プロトコルであるETHストラテジーは29日、プレローンチ資金調達を完了し、合計1万2342 ETH、約69億3000万円を調達したことを明らかにした。
機関投資家の関心を集める自律型財務ソリューション
今回の資金調達の内訳は、機関投資家向けのプライベートセールで6900ETH、一般参加型のパブリックセールで1242ETH、そしてプッタブルワラントで4200ETHとなった。
この大規模な資金調達は、DeFiの仕組みを活用した財務戦略に対する機関投資家の強い信頼を裏付けるものだ。
ETHストラテジーは、イーサリアムブロックチェーン上で初となる自律型の財務管理ソリューションとして設計されている。
スマートコントラクトやETHステーキング、分散型流動性供給といったブロックチェーン技術を駆使する。
これにより、転換社債や店頭発行などの仕組みを通じて、低リスクでレバレッジを効かせたETHへのアクセスを提供することを目指している。
調達資金の大部分である1万1817ETHは、プロトコルの根幹をなすステーキングと流動性供給のために確保される。
残りの525ETHは、プロジェクトの開発、セキュリティ監査、チーム報酬、そしてコミュニティの活性化といった運営費用に充当される計画だ。
STRATトークンの上場と市場への影響
プロトコルのガバナンストークンであるSTRATは、米国東部時間29日午前9時に、大手分散型取引所ユニスワップv4で取引が開始される。
この仮想通貨の価値は、ETHステーキングから得られる利回りや、プロトコルが生成する収益によって支えられる構造となっている。
セキュリティと長期的な安定性を重視し、全てのSTRATトークン保有者には4ヶ月間のロックアップ期間が適用される。
この期間終了後、さらに2ヶ月かけてトークンが段階的に市場へ放出される線形リリースが採用された。
このプロトコルの登場は、伝統的な資産管理の原則とイーサリアムの革新的なインフラを融合させる試みとして注目される。
機関投資家が仮想通貨関連の戦略に資金を振り向ける中、イーサリアムの取引活動をさらに活発化させる要因となる可能性があり、DeFi市場の進化における重要な一歩だ。