イーサリアム取引量が過去最高更新|手数料低下とL2改善が牽引

イーサリアム(ETH)は16日、ネットワーク上の取引量が過去最高水準に達した。
イーサリアムの7日間移動平均取引数は250万件に迫り、前年同期比で約2倍の水準となっている。
特に1月16日には、1日あたりの取引数が288万5524件に達し、単日としての過去最高記録を更新した。
これは2025年半ばまで続いた減少傾向からの明確な転換を示している。
イーサリアム取引量急増、手数料低下が寄与
イーサリアムネットワークの活発化を示す指標も軒並み上昇している。1日のアクティブアドレス数は16日に103万件となり、3年ぶりの高水準となった。
また、ステーキングされているイーサリアムの総数は約3600万ETHに達し、これは循環供給量の約30%に相当する規模となっている。
この急激な活動増加の背景には、過去数ヶ月間に実施されたプロトコルレベルの改良がある。
2025年末のFusakaアップグレードに続き、2026年1月8日には新たなハードフォークが実施された。これにより、レイヤー2ソリューションのデータコストが大幅に削減されている。
ネットワークの処理能力を示すガスリミットが引き上げられたことで、活動量が増加しても手数料は低く抑えられている。
平均ガス代は約0.15ドル、スワップ取引の手数料は0.04ドルまで低下しており、これはイーサリアムの近年の歴史の中で最も低い水準だ。
機関投資家によるイーサリアムへの資金流入が加速
ステーブルコインの利用拡大もネットワーク活動を支えている。
金融大手のスタンダードチャータード銀行の分析によると、ステーブルコインの送金は現在、全取引の約35〜40%を占めているという。同行は2026年を「イーサリアムの年」と位置付けている。
機関投資家による関心も回復している。1月16日までの1週間で、イーサリアム現物ETFには約4億7900万ドルの純流入があった。
これは週間ベースで過去最高額で、ブラックロックなどの商品が資金流入を牽引しており、イーサリアムに対する市場の注目度の高さがうかがえる。