カルダノ初、ビットコインDeFiを実現する「Cardinal」が登場

DeFi ビットコイン(BTC)
暗号資産ジャーナリスト
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カルダノada logo ADA +3.39%のチャールズ・ホスキンソン創業者は10日、カルダノネットワーク上で初となるビットコイン(BTC)DeFiプロトコル「Cardinal」の立ち上げを発表した。

このプロトコルは現在開発段階にあり、さらなるテストを経てバージョン1.0が本番稼働する予定だ。

将来的には、カルダノがビットコインネイティブなDeFi活動の中心地となる可能性を秘めている。

ビットコインとカルダノが接続

このプロトコルは、ビットコインの流動性をカルダノのDeFiエコシステムに統合することを目的としている。

開発はカルダノの研究開発企業であるInput Output Global(IOG)が手掛けており、ビットコイン保有者が資産の管理権を放棄することなく、直接カルダノ上でサービスを利用できる仕組みを提供する。

Cardinalは、ビットコインの未使用トランザクションアウトプット(UTXO)を1対1の比率でペッグされたトークンに変換する。

これにより、ユーザーは自身のビットコインを安全に保ちながら、カルダノ上で貸付やステーキングといったDeFi活動に参加できる。

複数技術により分散型ブリッジを実現

Cardinalの実現にはまず、暗号技術「MuSig2」マルチシグネチャーの採用が中核となっている。

この技術により、複数の当事者が安全に取引を承認でき、中央集権的な管理者を必要としない分散型の信頼モデルが構築される。

また、ビットコインのOrdinalsインスクリプションにも対応している。

ユーザーは、ユニークなデジタル資産をビットコイン取引に添付し、それをカルダノのDeFiで担保として活用することが可能になる。

さらに、オフチェーンコンピューティングシステム「BitVMX」を利用することで、スケーラビリティとプログラマビリティを確保し、効率的なクロスチェーン間のやり取りを実現する。

ビットコインDeFiへ需要の高まり

ビットコインの時価総額は、2.2兆ドル(約319兆円)とも言われる。しかし現在、DeFi分野では未だ十分に活用されていない。

この取り組みは、この未開拓の流動性をターゲットにすることで、新たなユーザー層の獲得を目指すカルダノの戦略的な転換点となる。

また、現在DeFi市場で支配的な地位を築いているイーサリアム(ETH)に対し、カルダノはより分散化された安全な代替案を提示することで競争を図る。

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