バイナンス、資産流出データの乖離に声明|騒動の真相は?

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは12日、外部データサイト間で生じた資産流出額の大きな乖離について声明を発表した。
データ不整合の原因と公式見解
市場では、バイナンスからの資産流出を示すデータに大きな食い違いが生じ、懸念が広がっていた。
データサイトのCoinglassは、24時間で37億6000万ドルの純流出があったと報告していた。これに対し、OKLinkのデータでは同期間の流出額は4658万ドルにとどまっており、両者の数値には約80倍もの開きがあった。
バイナンスはこの状況に対し、Coinglassのデータはサードパーティの情報源に基づいており未検証であると指摘。同社によると、DefiLlamaでも以前に同様の不整合が見られたとし、データの復旧にはさらに24時間から48時間が必要になる見込みだという。
正確な資産状況を確認するため、バイナンスはユーザーに対して自社の「プルーフ・オブ・リザーブ(準備金証明)」ページを直接参照するよう促した。
また、プラットフォームのフローデータに関しては、より正確性が高いとしてOKLinkの利用を推奨している。
市場全体の急落と資金動向
今回のデータ騒動は、仮想通貨が暴落する局面にある中で発生した。
市場全体の時価総額は24時間で8%減少し、上位100銘柄のうち90銘柄が下落する全面安の展開となっている。
ビットコイン(BTC)価格は一時、15ヶ月ぶりの安値となる6万ドルまで急落し、前回のサイクルピークからの上昇分を打ち消す形となった。
市場の混乱を示すように、すべての仮想通貨契約における清算額は25億ドルを超えた。清算されたトレーダーは42万人以上に上り、その90%以上がロングポジションを持っていたとされる。
これは2025年10月以来、最大規模の単日清算量となった。
機関投資家の資金動向も変化している。CoinSharesの週次レポートによると、デジタル資産関連の商品からは年初来で10億ドルの純流出が確認された。
米国の現物ビットコインETFからも、データ不整合が報じられた同日に4億3400万ドルが流出している。